秋の着物の柄を一挙紹介!着物の種類・色などの選び方や月別の着こなし方も解説

秋が深まる中で、着物を着ておしゃれを楽しみたい方もいるでしょう。

着物には季節に合わせて種類や柄があります。

自然をあしらった柄の着物が多く、季節ごとの柄を楽しめるのは四季がある日本ならではの魅力です。

本記事では、秋の着物の柄や種類、色について解説します。

秋に着る着物の柄を選ぶ際のポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

また、浅草の着物レンタル 花乃和服では、季節に合わせた着物レンタルと着付けプランを用意しています。

秋の着物でおしゃれを楽しみたい方は、ぜひ一度ご利用ください。

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秋に着る着物にふさわしい柄の種類を紹介

 

秋に着る着物にふさわしい柄の種類を紹介します。

  • 紅葉(もみじ)
  • 萩(はぎ)
  • 桔梗(ききょう)
  • 撫子(なでしこ)
  • 葡萄(ぶどう)
  • 山茶花(さざんか)

紅葉(もみじ)

紅葉(もみじ)は秋をイメージする代表的な柄の1つです。

紅葉は秋から冬にかけて葉の色が変わることから、変化を表す文様とされています

葉の形や色に趣があり、桃山時代以降に着物の柄として親しまれるようになったのが特徴です。

紅葉は流水の柄を合わせて紅葉の名所である竜田川を表すことが多く、秋の涼しげな印象を演出できます。

中秋の名月という言葉があるように、月柄の着物も古くから親しまれています。

基本的に1年を通して楽しめる柄ですが、秋草やうさぎと一緒にデザインされた月柄の着物は8月後半から9月にぴったりです。

月は古来から信仰の対象であり、権威の象徴でもありました。

平安時代に陰陽道が盛んになったことで、着物の文様として使われるようになり今でも親しまれています。

萩(はぎ)

萩(はぎ)は野山に自生する秋の七草の1つであり、晩夏から秋にかけて赤紫色や白色の花を咲かせるのが特徴です。

万葉集にも萩を詠んだ歌が多く、古くから日本人に親しまれてきた植物といえます。

萩柄の着物は暑さが残る時期に着ることで、秋を先取りできるのが魅力です。

萩は小さな花をたくさんつけるため、繁盛の縁起物としても親しまれています。

桔梗(ききょう)

桔梗(ききょう)は6月~10月まで長く楽しめる花で、紫色の美しい花びらが特徴です。

花の形が五芒星を表すため魔除けとされており、明智光秀や加藤清正などの戦国武将も家紋に桔梗を使っています。

桔梗は単独で用いられるだけでなく、秋の草花と一緒にデザインされているのが特徴です。

8月~9月の残暑に桔梗柄の着物を着ることで、秋を先取りできます。

撫子(なでしこ)

撫子(なでしこ)は萩と並ぶ秋の七草であり、その可憐な姿で古くから日本人に愛されています。

薄紅色の花を咲かせ、花びらの先が細かく分かれているのが特徴です。

着物には鎌倉時代以降から用いられるようになり、現在でも親しまれています。

大和撫子という言葉があるように、おしとやかなイメージを与えられるのが魅力です。

葡萄(ぶどう)

葡萄(ぶどう)はたくさんの実をつけることで豊穣の象徴とされており、子孫繁栄にもつながるため古来から吉祥文様として愛されています。

もともとは西方から伝わった植物で、着物でもよく用いられるデザインとなりました。

葡萄が単独で描かれている着物は秋に着るのがおすすめですが、唐草を主軸に描かれた着物は1年を通して楽しめます。

山茶花(さざんか)

山茶花(さざんか)は秋が深まる季節に花を咲かせるため、秋をイメージさせる柄の1つです。

見た目は椿にそっくりですが、花びらを1枚ずつ散らす点が異なります。

山茶花にはひたむきさや困難に打ち勝つという意味が込められており、凛としたイメージを引き立てられるのが特徴です。

秋から冬に移り変わる季節にぴったりの柄といえます。

秋に着る着物を選ぶ際は色味にもこだわるとより季節感を演出できます

 

秋に着る着物を選ぶ際は柄だけでなく、色味にもこだわるのがおすすめです。

紅葉や十五夜など秋の風物詩を連想させる色味を取り入れると、秋ならではの季節感をおしゃれに表現できます。

たとえば、黄色や朱色、からし色などは秋を連想させる代表的な色味です。

明るめの色は紅葉や桔梗など、華やかな印象の柄と合わせるのが良いでしょう。

また、深めの赤色や緑色、紫色、茶色などを取り入れると、落ち着いた印象を与えられます。

落ち着いた色味は萩や撫子など可愛らしい印象の柄と合わせることで、柔らかい雰囲気を演出できるでしょう。

【月別】秋の着物の種類・柄・色のおすすめは?

 

秋の着物におすすめの種類・柄・色を月別に紹介います。

  • 9月|単衣・深い暖色系で萩や紅葉などの秋の草花の柄が好まれる
  • 10月|袷・深みのある色合いに菊・りんどう・吹き寄せなどの柄が人気
  • 11月|袷・松や銀杏などがモチーフで深い色合いの寒色も選択肢の1つ

9月|単衣・深い暖色系で萩や紅葉などの秋の草花の柄が好まれる

9月は夏の暑さがやわらぎ過ごしやすくなるので、夏用の薄物(うすもの)から単衣(ひとえ)に衣替えする時期です。

ただし、暑さが厳しい場合はフォーマルな場以外では薄物を着用する方もいます。

9月には赤や黄色などの深い暖色系で、萩や紅葉などがあしらわれた着物を選ぶのがおすすめです。

まだ暑さが残る時期ですが、色・柄を工夫することで秋を先取りできます。

帯も着物と合わせてベージュやオレンジなどの暖色系を選ぶのが良いでしょう。

また、長襦袢は9月上旬に夏用、中旬以降に単衣用を選ぶなど、気温によって調節してください。

10月|袷・深みのある色合いに菊・りんどう・吹き寄せなどの柄が人気

秋が深まる10月は、裏地のない単衣から袷(あわせ)に衣替えする時期です。

しかし、10月でも気温が高い場合は、単衣を着ていても基本的に問題ありません。

ただし、10月後半のフォーマルの場では、袷に衣替えするのがマナーとなります。

10月にはベージュや茶色など深みのある色味に、菊・りんどう・吹き寄せなどの柄を合わせるのが人気です。

落ち着いた色味の着物を選んだ場合は、帯を明るめにしてアクセントにするのが良いでしょう。

また、10月初旬の暑い日であれば、単衣の着物に袷の帯をコーディネートすることで、秋らしさを演出できます。

11月|袷・松や銀杏などがモチーフで深い色合いの寒色も選択肢の1つ

11月は秋から冬に変わる季節なので、10月と同様に袷の着物を着用します。

特に11月下旬は寒い日が増えてくるので、真綿から紡いだ糸を使用する紬を選ぶのがおすすめです。

また、着物だけでは対応できない寒さの日には防寒着として羽織を着用しましょう。

11月には落ち着いた青やグレーなど寒色系に、松や銀杏などのモチーフをあしらった着物がおすすめです。

自然の色を参考にして、秋が深まる11月を表現してみてください。

また、帯には透け感のない厚みがあるものを選び、木の実や野菊、雁などの柄を合わせると良いでしょう。

着物のルールとして季節感を先取りした色・柄を選ぶことが大切

 

着物を着る際は、ルールとして季節感を先取りした色・柄を選ぶことが大切です。

古来から着物では、季節によって装いをかえる習わしがあります。

季節ごとに着物を選ぶことで過ごしやすくなるだけでなく、季節感も同時に楽しめるのが魅力です。

季節感の先取りは基本ですが、こだわりすぎる必要はありません。

カジュアルに楽しむ分には気にしすぎず、好みの色・柄を選ぶのがおすすめです。

日本の四季を楽しみたい方は、季節感にも注目してみましょう。

秋に着る着物の柄を選ぶ際に季節以外で気をつけるとおしゃれになるポイント

 

秋に着る着物の柄を選ぶ際に、季節以外で気をつけるとおしゃれになるポイントを紹介します。

  • パーソナルカラー(肌の色)
  • 体型・身長
  • 参加するイベント・行事

パーソナルカラー(肌の色)

秋に着る着物の柄を選ぶ際には、自分のパーソナルカラーを知って参考にしましょう。

パーソナルカラーとは、肌や髪などその人の生まれ持った色と雰囲気に調和する色です。

  • イエベ春:コーラルピンク、オレンジ、イエロー、黄緑
  • ブルベ夏:ペールピンク、薄紫、水色、ミントグリーン、ネイビー
  • イエベ秋:サーモンピンク、マスタード、テラコッタ、カーキ
  • ブルベ冬:マゼンダ、ワインレッド、ブラック、濃紫

パーソナルカラーを意識して着物を選ぶことで肌が明るく見え、全体の雰囲気もまとまります。

体型・身長

着物を選ぶ際は、自分の体型・身長に合ったものを選ぶことが大切です。

女性の場合、着物の身丈は自分の身長と同じ長さになるようにしてください。

身長のプラスマイナス5cmの範囲であれば、無理なく着られるでしょう。

また、体型がふくよかな方は、余裕をもって少し長めの着物を選んでおくときれいに着こなせます。

着物はぴったりサイズが基本となるので、体型・身長を基準に選びましょう。

体型・身長に合う着物の選び方について詳しく見る

参加するイベント・行事

参加するイベント・行事に合わせて、着物の種類や色・柄を選ぶのもおしゃれに着こなすポイントです。

たとえば、結婚式のようにフォーマルな場では、花嫁との重複を避けて落ち着いた色味の着物を選んでください。

シーンごとにNGな柄は特にないので、紅葉や菊、萩など季節感に合った柄を選びましょう。

また、カジュアルな場には、明るく親しみやすい色の着物を選ぶのがおすすめです。

最低限のマナーとして、TPOを考慮したコーディネートを考えましょう。

花乃和服では着物の柄・色を豊富に揃えて秋の着物体験でお好みの一着が選べます

 

秋の着物体験を楽しむなら、浅草の着物レンタル 花乃和服を利用するのがおすすめです。

花乃和服では600着以上の着物を用意しているので、秋の装いにぴったりの1着が選べます

着物のレンタル・着付け・ヘアセットが含まれたプランがあるため、いつもとは違う浅草散策を楽しめるのが魅力です。

着付けに必要な小物がすべてセットになっているので、自分で用意する必要もありません。

着物の色・柄に迷った場合は、着付けのプロが秋にぴったりの装いにコーディネートしてくれます。

秋の浅草散策を着物で楽しみたい方は、花乃和服をぜひご利用ください。

浅草の着物レンタル花乃和服で着られる秋にぴったりの着物コーデ

 

浅草の着物レンタル花乃和服で着られる、秋にぴったりの着物コーデを紹介します。

  • 秋の着物コーデ①小花柄の暖色系コーデで秋を先取り
  • 秋の着物コーデ②辛子色の上品で落ち着いた大人コーデ

秋の着物コーデ①小花柄の暖色系コーデで秋を先取り

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引用:花乃和服

秋が深まった頃にぴったりな茜色のアンティーク着物を選んだコーデです。

小花柄は原色ですが、全体に散りばめられているため派手になりすぎずまとまっています。

帯とバッグを黄色で合わせたことで、秋らしさを演出できるのも特徴です。

また、帯締めに深みのある色をチョイスしており、アクセントになっています。

秋を先取りしたコーデを楽しみたい方は、暖色系の着物を選んでみてください。

秋の着物コーデ②芥子色の上品で落ち着いた大人コーデ

引用:花乃和服

黄色の中でもやや渋みのあるからし色を選んだことで、上品で落ち着いた雰囲気を演出しています

全体的に暖かみのあるコーデですが、水色の帯揚げが涼し気な印象も与えているのが特徴です。

着物の柄はあまり主張しない代わりに、赤い帯締めがアクセントとなっています。

また、かごバッグでレトロな印象も持たせられるコーデです。

上品で落ち着いたコーデなので、大人の着物デートにもぴったりでしょう。

9月の残暑で着物を着るのが厳しい場合は浴衣で代用するのもおすすめ

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9月の残暑で着物を着るのが厳しい場合は、浴衣で代用することも検討してみましょう。

浴衣のシーズンは7月~8月であり、9月は単衣を着用するのが一般的です。

しかし、カジュアルなシーンであれば、9月であっても浴衣を楽しんで問題ありません

浴衣を着る際は落ち着いた色・柄を選び、秋を先取りするのがおしゃれに着こなすポイントです。

和服に挑戦するのはハードルが高いと感じる方も、カジュアルな浴衣から始めてみてください。

9月の残暑におすすめの浴衣レンタルプランを詳しく見る

秋に着る着物に迷ったら通年で着用できる柄を選ぶのもあり

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秋に着る着物で迷った場合は、通年で着用できる柄を選ぶのもおすすめです。

以下で通年着用できる柄を紹介します。


有職文様(ゆうそくもんよう) 七宝(しっぽう)・亀甲(きっこう)・立涌(たてわく)・青海波(せいがいは)
吉祥文様(きっしょうもんよう) 鶴・亀・鳳凰(ほうおう)
幾何学模様(きかがくもよう) 市松・格子・水玉・縞・卍つなぎ・麻の葉
植物 桜・牡丹・柳・紅葉・菊・吹き寄せ
動物 千鳥・孔雀・雀・唐獅子(からじし)・金魚

 

通年で着られる柄は種類が豊富なので、着ていく場所に合わせて柄を選びましょう。

秋にふさわしい種類の柄を選んで着物の風情をめいっぱい楽しみましょう

 

季節に合わせた色や柄を選んでおしゃれを楽しめるのは、着物ならではの魅力です。

着物には季節に合わせて装いをかえる文化があり、秋にぴったりの柄がたくさんあります。

秋に着物を着る際は紅葉や桔梗などの草花があしらわれた柄に、暖色系や落ち着いた色味を合わせるのがおすすめです。

秋の着物選びに悩むなら、浅草の着物レンタル 花乃和服をご利用ください。

着付けからヘアセットまで任せられるので、自分好みのコーディネートに仕上げられます。

秋にふさわしい着物を着て、風情ある秋の浅草散策を楽しみましょう。

花乃和服の姉妹店である京都着物レンタル梨花和服もぜひご利用くださいませ。

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この記事の監修者:
浅草着物レンタル花乃和服

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