2024.02.20

着物の季節ごとの着分け方・着こなし方を解説!帯やインナーの選び方や季節別の着物のルールも解説

古くから四季に合わせて仕立て方や小物、色・柄を使い分ける文化がある着物は、暦ごとに着分け方のルールが決まっています。

ルールと聞くと少し堅苦しい印象を受けますが、着物に季節感を取り入れて着分けることは着物姿で快適に過ごすことやおしゃれを楽しむことを考えた結果に成り立ったものです。

そこで本記事では、着物の季節ごとの着分け方や着こなし方、着物のルールについて解説します。

花乃和服には豊富な種類の着物と着物のプロが揃っているので、季節感を取り入れた着物体験を気軽に楽しみたい方はぜひご利用ください。

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着物は季節ごとに3種類を着分けるのがルール

 

着物は、裏地の有無や仕立て方によって袷(あわせ)、単衣(ひとえ)、薄物・夏用着物の3種類に分けられます。

この3種類は暦の上で着る時期の目安が決められており、その季節に合ったものを着分けるのが着物のルールです。

  • 10~5月|袷(あわせ)
  • 6, 9月|単衣(ひとえ)
  • 7~8月|薄物・夏用着物

10~5月|袷(あわせ)

胴裏・袖裏・裾回しなどの部分に裏地を付けて仕立てる袷(あわせ)は10月~5月に着る着物とされており、春・秋・冬の3シーズンで着用できます。

3種類の着物のなかで着用できる期間も長く、最も着る機会の多い着物です。

袷は裏地が付いているため丈夫で重厚感があり写真映えもするので、自分用に着物を仕立てる際の1着目として選ばれることが多くなっています。

10月~5月頃と時期を定めているものの、夏の暑い時期でも室内にいる時間が長い場合は袷を着る方もいるため、オールシーズン着用できる1着です。

6, 9月|単衣(ひとえ)

気温が上がり始める6月やまだ暑さの残る9月には、裏地を付けずに仕立てられた単衣(ひとえ)を着ます。

単衣は裏地が付かない点は袷とは異なりますが、着物の表地には袷と同じ生地を使って仕立てるので生地が透けるほどの薄さはなく、裏地が付いていない分、軽やかな着心地です。

基本的には、春から夏もしくは夏から秋など季節の変わり目に着用しますが、着用時期の目安を決めた時代と比べると現代は気温も大きく変わっているため、5月や10月に着ることもあります。

単衣を着る場合、帯や帯揚げなどの小物類は袷と同じものを使用する場合が多いです。

7~8月|薄物・夏用着物

気温の高い日が続く7月や8月には、縦糸と横糸の密度を粗くすることで風通しを良くした生地で仕立てる薄物や夏用着物を着用します。

裏地を付けずに仕立てる点では単衣と同じですが、薄物や夏用着物の表地には絽(ろ)・紗(しゃ)・羅(ら)と呼ばれる生地を使用することが多く、単衣と比べると透け感が出るのが特徴です。

また、夏に着る着物として連想するものに浴衣がありますが、カジュアル着である浴衣はフォーマル着である薄物・夏用着物とは格式が異なります。

薄物・夏用着物を着用する際には、帯や帯揚げなどの小物類は袷・単衣とは異なり、薄物専用のものを合わせるのが一般的です。

着物の色や柄も季節を意識して選ぶのがおすすめ

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着物を着用する際は3種類の着物を正しく着分ける以外に、着物の色や柄を意識することも大切です。

ワンランク上の着こなしをしたい場合は、四季を取り入れたコーディネートはぜひ覚えておきましょう。

  • 春:桜
  • 夏:あじさい・朝顔・なでしこ
  • 秋:菊・紅葉・銀杏
  • 冬:梅・椿

日本では春には桜、秋には紅葉など四季によって見ごろを迎える草花が変わるため、季節の草花があしらわれた柄は季節感を表現するのに最適です。

草花柄を着用する際には、これから来る季節を予感させるよう実際の開花時期よりも少し先取って柄を選ぶようにしましょう。

例えば、春を代表する桜の柄を着るのであれば開花の真っ盛りよりも少し早い3月頃がベストです。

実際に満開を迎える頃には、初夏の草花である藤や牡丹などの柄を着るのが粋な着こなし方となります。

着物・帯以外にも季節によって選ぶポイントがあるって本当?

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着物は季節に合わせて袷・単衣・薄物のように生地や仕立て方が変わりますが、季節によって変わるものはそれだけではありません。

着物や帯以外の小物類が季節ごとにどのように変わるのか、アイテム選びのポイントを見てみましょう。

  • 帯揚げ・帯締め
  • 半衿(はんえり)
  • 長襦袢(ながじゅばん)

帯揚げ・帯締め

帯揚げや帯締めなどの細かい部分も季節に合ったものを選ぶことで着物姿にこなれ感が出ます。

帯の上部を飾る長方形の布である帯揚げであれば、夏に着る絽・紗・羅と同じ生地を使った透け感のあるものを選ぶと着物姿に涼やかさを加えることが可能です。

また、帯が崩れないように帯の上に結ぶ紐である帯締めは、夏には粗く編まれた涼しげなものを、袷のように重厚感のある着物には装飾が華やかでしっかりと編み込まれたものを使うといいでしょう。

半衿(はんえり)

首元を華やかに見せる半衿は、ほとんどのデザインが1年中使えるものである場合が多いです。

ただし、季節の草花が入った柄や絽・紗・羅の生地を使用しているものは、その時期に合わせて使い分ける必要があります。

それ以外の刺繍やレース、ビーズをあしらっているデザインであれば、通年使う場合にもぴったりです。

長襦袢(ながじゅばん)

着物を着る際に欠かせない長襦袢は、3種類の着物に合わせて使い分けるのがルールです。

袷には胴体や袖に裏地が付いた長襦袢を使用し、単衣であれば胴体や袖に裏地が付かないもしくは袖口にのみ裏地を付けたものを使用します。

薄物・夏用着物も着用時は長襦袢が必要ですが、暑さを軽減するため絽・紗・羅などの薄い生地で仕立てたものを合わせるのが基本です。

このように、長襦袢には使い分ける際のルールがありますが、着物を着る際はこのルールを理解したうえで気温に合わせて長襦袢を選び、温度調整をします。

季節別の着物の着こなしについて最低限知っておきたいこと

 

着物は季節に合わせて着物の種類を着分けることや、着物に合わせて小物類も変えるなど、四季に合わせた着こなしを大切にする文化が色濃く残っています。

そんな着物の着こなしについて、最低限知っておきたいことをまとめました。

  • 夏でもフォーマルな場には浴衣ではなく夏用着物を着用するのがマナー
  • 夏用の透け感が強い帯以外は春・秋・冬も使える
  • 晩秋・初春の肌寒い時期には羽織りを持っておくと安心
  • 冬の寒い時期は小物を活用して防寒対策を行う

夏でもフォーマルな場には浴衣ではなく夏用着物を着用するのがマナー

7月~8月の時期に着る着物は薄物や夏用着物のほかに、浴衣も代表的です。

格式としてはカジュアル着にあたる浴衣は夏場であればどこにでも着て行けるわけではなく、フォーマルな場での着用には向いていません。

これは、浴衣がもともと「湯帷子(ゆかたびら)」と呼ばれ、平安時代の貴族が蒸し風呂で着用していたものから始まり、その後も入浴後の湯上り着として着られていたことが関係しています。

その点、夏用着物は格式の高いものもあるため、フォーマルな場で着用しても問題ありません。

夏用の透け感が強い帯以外は春・秋・冬も使える

絽・紗・羅などの薄物や夏用着物に合わせる透け感の強い帯以外は、基本的にオールシーズン使える場合がほとんどです。

使用する帯を選ぶ際のポイントとしては、帯に裏地が付いているものは袷と合わせる、季節感のある草花があしらわれた柄の帯はその季節に合わせるといった点があります。

そのため、季節感のある柄が入らない帯であれば、季節を問わずいつでも使用可能です。

これらのポイントを意識すると、着物に合わせる帯選びはそこまで難しく感じることはないでしょう。

晩秋・初春の肌寒い時期には羽織りを持っておくと安心

秋から冬、春の初めの時期は、着物と長襦袢だけでの温度調整が難しいため、羽織りを持っておくと安心です。

羽織りは洋服でいえばカーディガンのようなものなので、室内着にも適しており、外出時に何度も着脱する必要はありません。

羽織りだけでは肌寒い場合には、着物用コートやショールを組み合わせて体温調整することもあります。

冬の寒い時期は小物を活用して防寒対策を行う

12月~2月頃には、羽織りやコート以外にも以下のようなアイテムを活用した防寒対策が欠かせません。

  • マフラー
  • 保温効果のあるインナー
  • レギンス・トレンカ
  • 5本指のショートソックス
  • 使い捨てカイロ

マフラーやレギンス・トレンカ、5本指のショートソックスは、冷たい風を浴びやすい首元や足元の冷えを軽減します。

また、保温効果のあるインナーは肌襦袢の下に着られるため、その上に長襦袢や着物を重ねることで体温を下げにくくすることが可能です。

冬にはコンビニでも買える使い捨てカイロも手軽に取り入れやすい防寒アイテムです。

冬に着物を着る場合の防寒アイテムについて詳しくはこちら

季節に合った着物の選び方・着こなし方に不安がある場合は花乃和服へご相談ください

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花乃和服では着物以外にも、夏には浴衣レンタルも行っているので季節に合わせた着物を選べます。

着物の種類も500着以上と豊富に取り揃えているため、季節の草花柄を取り入れた着物も選び放題です。

冬には防寒グッズの貸し出しも行っており、手持ちの防寒アイテムでは不安な方にも安心してご利用いただけます。

また、花乃和服のスタッフには着物のプロが揃っているため、季節に合った着物の選び方や着こなし方が分からない場合の相談やアドバイスも可能です。

季節に合った着物選びや着こなし方にチャレンジしたい方は、ぜひお気軽にスタッフへお声がけください。

  • 浅草着物ヘアセット学割プラン
  • 浅草着物カップルプラン
  • 浅草着物レンタルヘアセットプラン

浅草着物ヘアセット学割プラン

春休みなどの長期休みや観光などで着物レンタルを検討中の学生の方には、浅草着物レンタル学割プランがおすすめです。

花乃和服で人気のヘアセット付レンタルプランをお得に利用でき、着物も制限なく選べるため、さまざまな着物のなかからトレンド着物や季節感を取り入れた柄の着物などお好みの1着で着物体験ができます。

プラン内には着物や着付け小物、ヘアセットも含まれているため着物レンタルデビューにも最適なプランです。


価格(税込) 4,000円~
ヘアセット
髪飾り
所要時間 45~70分
返却時間 17:30まで
詳細 浅草着物レンタル学割プラン

 

浅草着物カップルプラン

着物デートを楽しめるスポットとしても人気の浅草では、カップルで着物レンタルを利用する方も多く見られます。

着物レンタル店の大半がカップルプランを用意していますが、女性用の着物に比べ、男性用の着物は種類が限られている場合も少なくありません。

花乃和服では女性の着物だけでなく、男性にも着物選びを楽しんでいただけるよう幅広いデザインを用意しています。

2人の着物姿で季節感を表現するとこなれ感やおしゃれ感が増すので、着物の柄合わせや色の組み合わせも楽しんでください。


価格(税込) 8,000円~
ヘアセット
髪飾り
所要時間 45~70分
返却時間 17:30まで
詳細 浅草着物レンタルカップルプラン

 

浅草着物レンタルヘアセットプラン

季節感を取り入れた草花柄や小物、着物に合わせたヘアセットまでこだわれる浅草着物レンタルヘアセットプランは、花乃和服でも人気のプランです。

夏の季節には浴衣レンタルもご利用いただけます。花火大会や夏祭りのイベントにご利用ください。

浅草でも最大規模の広さを持つ当店では、500着以上のラインナップの着物をお楽しみいただけます。

加えて、着物のプロが揃う花乃和服ではトレンドを踏まえたコーディネートはもちろん、季節感を取り入れたワンランク上のおしゃれな着こなし方のアドバイスで季節を楽しむ着物体験のサポートしています。


価格(税込) 5,000円~
ヘアセット
髪飾り
所要時間 45~70分
返却時間 17:30まで
詳細 浅草着物レンタルヘアセットプラン

 

とにかく安く着物レンタルしたいなら、浅草着物レンタルベーシックプランもおすすめです。

男性のみの場合はメンズプランをご利用下さい。夏の季節には浅草浴衣レンタルメンズプランもご用意しております。

夏の花火大会や夜景デートにもおすすめ!浴衣レンタルプランもご用意

着物デート 注意
 

花乃和服では6月~9月末までの期間限定で楽しめる浴衣レンタルプランも、着物レンタルプランと同様のサービスで用意しています。

浅草浴衣レンタル学割プラン」は、学生の方の夏休みや夏場の修学旅行の思い出作りに、「浅草浴衣レンタルカップルプラン」や「浅草浴衣レンタルヘアセットプラン」は、花火大会や夏祭りに足を運ぶ際にぴったりです。

花火大会当日には返却時間の延長オプションを用意しており、それ以外にも返却時間を気にせず浴衣レンタルを楽しみたい方に向けた翌日返却オプションもあります。

夕方や夜からのレンタルを利用する場合も追加料金のオプションを利用していただくことで、思いきり浴衣姿を楽しむことが可能です。

隅田川花火大会の浴衣レンタル予約ならこちら

卒業式など冬~春のハレの日にも使える!袴ヘアセットプランも提供中

 

着物とは違う雰囲気で和服を楽しみたい方や周りとかぶりにくい和服を楽しみたい方には、袴レンタルがおすすめです。

袴姿は卒業式などの式典で見かけることも多いですが、カジュアルな格式の着物と袴を組み合わせることで、フォーマル感が強く出すぎず、ほどよくカジュアルに袴姿を楽しめます。

袴ヘアセットプランには式典用の二尺袖や小振袖の用意はないものの、卒業式などで利用する方もいるのでハレの日に使用することも可能です。

卒業シーズンに人気の袴は冬や初春の季節感を表現するのにも適しているので、春の明るい雰囲気を先取りした色合いを取り入れて着こなしてみてください。


価格(税込) 7,000円~
ヘアセット
髪飾り
所要時間 45~70分
返却時間 17:30まで
詳細 浅草袴ヘアセットプラン

 

今の季節を最大限楽しむ着物体験を浅草でするなら花乃和服をご利用ください

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昔から四季の移ろいがはっきりと分かれていた日本では、季節に合わせて衣替えをする文化を大切にしてきました。

その文化が今も残る着物において、季節感を意識することはおしゃれな着こなしに欠かせないポイントであるとともに、着物を着る際のマナーでもあります。

季節を意識した着物選びや小物合わせは着物の着こなしの醍醐味ですので、ぜひ着物を着る際には季節感を意識してみましょう。

花乃和服では今の季節を最大限楽しむ着物体験をしていただけるよう、豊富な種類の着物を取り揃えています。

浅草で季節感のある着物コーディネートを楽しみたい方はぜひ花乃和服をご利用ください。

着付けに必要なものや着用後のチェックポイントも紹介

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花乃和服の姉妹店である京都着物レンタル梨花和服もぜひご利用くださいませ。

姉妹店の梨花和服浅草店の英語版ページはこちら(kimono rental Rikawafuku in Tokyo

この記事の監修者:
浅草着物レンタル花乃和服

浅草着物レンタル花乃和服は浅草駅から徒歩3分の観光向け着物レンタル店です。2023年7月1日にオープン。レンタル料金は3,000円〜とリーズナブルで学生さんもご利用しやすい価格帯を設定しています。

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