冬は寒くて外に出たくないと考える方は少なくありません。しかし、冬だからこそ楽しめるイベントや景色を見逃してしまうのはもったいないため、思い切って外出してみましょう。
着物を着れば、防寒になり写真映えもするので素敵な思い出として残ること間違いなしです。
この記事では、冬の着物で人気の柄や種類を紹介します。冬ならではの着物の着こなしで寒い冬を乗り越えましょう。
また、冬の着物の柄や種類に迷う方には浅草着物レンタル花乃和服がおすすめです。600着以上の中から着物が選べるため、自分にぴったりの柄が見つかるでしょう。
冬の着物選びでおさえておきたいポイント
冬の着物を選ぶ上でおさえておくべきポイントを紹介します。
例えば冬に選ぶべき着物の柄や種類があるため、どんな選択肢があるのかを知っておきましょう。また、着物の色も冬に最適なものを解説します。
着物の柄によって着用できる期間があるものについても知っておくといいでしょう。
- おすすめの種類|冬の着物、何を選べば良いの?
- 色選びのコツ|冬だからこそ映えるカラーを紹介
- 着られる時期|いつからいつまでOK?
おすすめの種類|冬の着物、何を選べば良いの?
袷(あわせ) | 裏地付きの着物で、最も一般的な種類 |
単衣(ひとえ) | 裏地のない一枚仕立てで作られている着物 |
薄物(うすもの) | 絽(ろ)、紗(しゃ)、麻(あさ)など生地が薄く透ける素材を使い、一枚仕立てで作られている着物 |
一般的な着物の種類として裏地のある袷が挙げられます。2枚仕立てのため、寒い冬でも比較的暖かく過ごせるでしょう。
一枚仕立ての単衣は、風通しがいいので袷では暑いと感じられる時期におすすめです。
薄物は、夏の暑い季節に使用される透け感のある素材です。見た目も涼し気な印象を与えます。
季節や気温に合わせてこれらの3種類の中から選んで着るべきでしょう。
色選びのコツ|冬だからこそ映えるカラーを紹介
柄から着物を選ぶのもいいですが、好きな色や季節に合わせた色をチョイスする方法もあります。寒い冬のイメージ通り紺や紫、緑など深みのある色を選ぶのもいいですが、あえて赤、オレンジ、ピンクなどの暖かみのある色味を選ぶのもいいでしょう。
またモノトーンコーデとして、白や黒の着物とレースやパールなどの小物を合わせておしゃれに着こなす現代風のコーディネートも人気です。
冬が終わる頃には、春の訪れを感じさせる、植物の芽吹きのような緑色も適しています。
着られる時期|いつからいつまでOK?
冬の着物を着る時期は10月から5月頃までです。特に気温が低くなり冷えこむ12月から2月頃までは、着物以外に羽織や和装コート、ケープなどを更に重ねて防寒対策する必要があります。
また着物に花が印刷されている場合は、その花が咲いている季節かどうかが判断基準です。
時期に適した花の着物を着ることで、冬の風情を感じられます。季節感は先取りするのが乙とされており、花であれば満開になる半月前のタイミングで着るのがいいでしょう。
寒い日に着たい!冬の着物で代表的な12種類の柄を紹介
冬に着られる代表的な着物の柄や着用に適した時期を紹介します。
おすすめの時期 | 備考 | |
梅(うめ) | 1月1日~2月4日頃 | 梅の花が咲いている季節であれば通年着用可ともいわれている |
竹(たけ) | 12月~4月頃 | 竹がデザイン化されていれば通年着用できるとされる |
松(まつ) | 通年 | 長寿のお祝いや、おめでたい行事で好まれる柄 |
椿(つばき) | 11月~3月頃 | 夏の浴衣柄としても人気の柄 |
南天(なんてん) | 10月~12月、お正月 | 縁起の良い柄とされ、おめでたい席でも着用可能 |
雪輪(ゆきわ) | 11月~1月、6月~8月頃 | 冬の着用だけでなく、夏に涼しさを演出する柄としても人気 |
枯山水(かれさんすい) | 11月~12月頃 | 写実的な柄でなければ、時期にこだわらなくても良いという見解も |
鶯(うぐいす) | 1月後半~2月頃 | 春を告げる柄で季節感を表現できる |
十二支(じゅうにし) | 12月~1月頃、お正月 | 季節性がなく通年着られる柄とする方も |
蘭(らん) | 10月~2月頃、お正月 | 蘭、竹、菊、梅を組み合わせた柄なら通年着用可能 |
橘(たちばな) | 10月~12月頃、お正月 | 吉祥文様の1つで、一年中着られる柄ともされる |
笹(ささ) | 10月~3月頃、お正月 | 主に冬の季節感で着用されているが、冬から春に着用される |
それぞれの柄について、おすすめの着用シーンについて挙げていきます。
梅(うめ)
冬の寒さを乗り越えて他の木よりもいち早く花を咲かせる梅は、忍耐力や女性の強さを表現しているとされています。万葉集の頃は白梅、平安時代には紅梅が流行するなど、「百花の魁(さきがけ)」といわれている程もてはやされてきた柄です。
梅模様はお正月から立春の時期に着ることができます。デザイン化された柄や他の季節の植物と一緒に描かれている場合は、通年着用できるとされています。
竹(たけ)
竹は根をしっかりと張ってまっすぐに育ち、常に青々とした葉を繁らせていることから成長を象徴する柄です。中国では、徳が高く気品がある柄とされる「四君子」のうち1つが竹になります。
竹模様は冬から春にかけて着ることができます。また竹と雀(すずめ)を組み合わせた柄なら、盛夏以外の時期なら着用可能です。
松(まつ)
松竹梅の中でも一番最初に縁起物となった松は、名前が神の降臨を「待つ」ことに由来するとされる一説もあります。冬でも色が変わらないため、正月飾りに使われている木です。
松は常緑樹であり一年中枯れずに葉を青々と茂らせていることから、松柄は一年中着ることができます。
椿(つばき)
日本原産の椿は、冬でも葉を落とさないことから厄除けとして使われていたこともある花です。樹齢が長く、数百年枯れないこともあります。
椿の開花時期は12月から4月頃です。先始める前の11月に先取りするのも粋な着物の選び方なので、椿柄は11月から4月頃に着ることができます。
南天(なんてん)
「南天のど飴」で有名な南天は、「難転」と同じ読み方で演技の良い木だとされてきました。赤い南天がよく知られていますが、白いものもあります。
松竹梅と一緒に正月飾りとして使われている南天は、新春を連想させる柄で冬に着用される柄です。南天柄は10月~12月頃やお正月に着ることができます。
雪輪(ゆきわ)
雪輪は、丸みをおびた六角形に凸凹がある形の柄です。凸凹は春にまだ残っているまだら雪を表しているとされています。
柄がデザイン化されている場合や、総柄の着物であれば冬だけでなく一年中着用できる柄です。雪輪は夏にも着ることができます。
枯山水(かれさんすい)
枯山水は、日本庭園の様式の1つです。石や岩で自然の景観を再現している「石庭」の柄になります。
秋や冬の柄として11月や12月に着用するのが良いとされていますが、一緒に四季を限定する草花が描かれている場合には、その四季に従うのが好ましいでしょう。
鶯(うぐいす)
鶯はその特徴の通り、春を告げる鳥として親しまれている柄です。鶯柄は1月後半から2月にかけて着ることができます。
お正月が過ぎた頃の早春によく着用される柄といえるでしょう。
十二支(じゅうにし)
十二支は子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)が集合した柄です。年賀状を書く方はなじみ深いでしょう。
冬の柄ですが、年の瀬やお正月に着用する方が多い柄です。十二支は12月から2月に着ることができます。
蘭(らん)
蘭は「四君子」の1つにあたる縁起の良い花です。蘭柄は冬の時期の特にお正月に着られます。
四君子すべての柄である、蘭、竹、菊、梅がそろった柄であれば一年中着られるとされています。
橘(たちばな)
橘は長寿を象徴する柄とされています。冬の柄ですが、日本発祥の数少ない吉祥文様の1つで通年着用できる柄でもあります。
おめでたい柄としてお正月に着られることも多いです。橘柄は10月から12月にかけて着ることができます。
笹(ささ)
笹は、冬でも緑を保ち続けることから冬に着るのが好まれます。笹に雪が積もったデザインもあり、雪の重さを耐える様子が強靭な精神に例えられるデザインです。
笹柄は、冬から春にかけて着ることができます。また、お正月にも愛用される柄です。
冬の着物コーデで失敗しないための5つのポイント
冬に着物を着用する上で、コーディネートに失敗しないためのポイントは次の通りです。
- 着物の柄を選ぶ時は季節を先取りした柄を選ぶ
- 着ていくシーンやイベントに合わせて選ぶ
- 普段のファッションのテイストに合わせる
- 周りと差をつけたいなら個性的な柄を選ぶ
- 冬ならではの小物で自分らしさをプラスする
これら5つのポイントに留意して着物を選んで、おしゃれな着物姿で冬の着物を楽しみましょう。
着物の柄を選ぶ時は季節を先取りした柄を選ぶ
着物の柄で季節感を楽しみたいなら、半月から一ヶ月程時期を先取りすると粋に着こなせます。花柄の場合は、その花の開花時期より少し先に着用することが好ましいです。
次に訪れる季節やこれから開花する花をイメージさせることで、日本の四季折々を着物で楽しみましょう。
着ていくシーンやイベントに合わせて選ぶ
着物を選ぶ際には、着物を着用する目的に合わせて選ぶことをおすすめします。
結婚式や入学式、卒業式などフォーマルなシーンでは派手過ぎない柄の着物を着用するのがベターです。
一方で、初詣や春のお花見などイベントで着る着物は季節感を重視すれば、堅苦しすぎる着こなしでなくてもいいでしょう。
普段のファッションのテイストに合わせる
普段洋服で自分が好んでいるファッションのテイストを着物で表現することが可能です。
レース小物を活用してコーディネートすると、和柄の着物でも現代風のファッションに近づきます。
また、レトロ着物なら和風過ぎない雰囲気でおしゃれをアピールできるでしょう。
周りと差をつけたいなら個性的な柄を選ぶ
着物で目立ちたいと考える方は、着物の柄は個性的な柄をチョイスしましょう。
めずらしい総柄の着物もいいですが、大き目の花がデザインされているものは周りの人の目を引きます。
着物を手に取って感じる印象よりも、写真を撮った際に目立つかどうかで判断してみましょう。
冬ならではの小物で自分らしさをプラスする
防寒対策にもなるマフラーやティペットなどおしゃれな小物アイテムを活用すると、誰とも被らない着物コーデを楽しめるでしょう。
着物だとどうしても素肌が出てしまい、冬は寒いと感じる首元が暖かくなるメリットもあります。
お気に入りの着物は一年中着たい!季節を問わない定番の柄についても紹介
ここでは通年着用できる着物の柄を紹介します。
着用できる時期が限られる柄もありますが、基本的に開花時期や旬がある植物以外の柄を選べば間違える心配はありません。
縞や格子は洋服にもプリントされているカジュアルな柄なので、初心者でも選びやすいでしょう。
- 吉祥文様
- 有職文様
- 季節感が混じっている模様の着物
- レース模様
- 抽象的な模様
吉祥文様(きっしょうもんよう)
吉祥文様とは、日本伝統の中でうまれた縁起の良い柄の総称です。松竹梅や鳳凰(ほうおう)、鶴、亀、桐、葵、菊などいくつもの種類が挙げられます。
例えば秋を連想させる方が多い菊は、不老長寿の薬といわれ年中着られる柄です。また日本の春をイメージさせる蝶は、中国において長寿の象徴であるため吉祥文様に入ります。
有職文様(ゆうそくもんよう)
有職文様は、平安時代以降の貴族の十二単や調度品、輿車(よしゃ)、建築などに施されていた文様のことです。
七宝(しっぽう)、花菱亀甲(はなびしきっこう)、雲鶴(うんかく)、向蝶(むかいちょう)などさまざまな柄があります。
きらびやかな印象で、おめでたい席で用いられる着物の柄に多いです。
季節感が混じっている模様の着物
季節感のある模様が入っている着物でも、一年中着られる場合があります。
桜の花の着物は春の季節限定と考える方が多いですが、写実的でないデザインで、枝や葉が描かれていない桜であればいつ着用してもいいとされています。
レース模様
レース柄の着物は現代風な印象を与え、着る時期を選びません。
部分的にレースが施されている柄から、総レース柄の着物まで、近年では幅広い種類のレース着物があります。
洋服のように、普段着として着物に挑戦したい方にもおすすめです。
抽象的な模様
抽象的な柄の模様は、季節感を感じさせずどんな時期でも着用できる柄です。
大正ロマンの雰囲気を感じさせるレトロ柄や、シンプルで和風な古典柄などがあります。これらは、今や年代問わずに愛される人気の柄といえるでしょう。
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- この記事の監修者:
浅草着物レンタル花乃和服 - 住所:東京都台東区雷門2丁目16−9 HULIC&New雷門 9F
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