2024.08.05

夏の着物の種類をわかりやすく解説!暑い時期でも着こなせるコーディネート例も紹介

お正月や春休みのように肌寒い時期に着られることが多い着物は、そのイメージから夏には暑苦しいと敬遠されがちです。

着物は本来、仕立て方や素材を変えることで1年中着られるものなので季節に適した着物を選べば夏でも快適に過ごせます。

そこで本記事では、夏の着物の種類に関する解説とコーディネート例をまとめました。

フォーマルシーンからカジュアルシーンまで幅広く活躍する夏の着物を知って、ワンランク上の着物の着こなしを楽しみましょう。

夏も着物を楽しみたいとお考えの方は、さまざまな夏の着物を扱う花乃和服をぜひご活用ください。

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「夏の着物」は浴衣とどう違う?まずは特徴の違いをおさらい

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夏の着物も浴衣も同じ和服の種類の1つですが、夏の着物には以下のような特徴があります。

  • フォーマルな場面でも着用できる
  • 素材に高級感が出やすく着心地もいい
  • 着付けに必要なものが多く時間もかかりやすい

和服のなかでも最もカジュアルな外出着である浴衣に対し、夏の着物はカジュアルな場からフォーマルな場まで幅広く着用可能です。

格式の違いによって着分ける夏の着物は素材に高級感が出やすく、着心地にも優れています。

その一方で着付けに必要な小物や着付けの手順が多い着物は、浴衣に比べて準備に時間がかかりやすいという点も特徴です。

浴衣と着物の違いについて詳しく見る

夏の着物の種類は何がある?特徴の違いを着る時期とともに紹介

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夏の着物の種類は「単衣」と「薄物」の2種類です。

一般的な着物は表地に裏地が付いた「袷(あわせ)」と呼ばれる仕立てですが、夏場には暑く向いていません。

その点、単衣と薄物は裏地が付かない表地のみの着物なので涼しく軽やかに着ることが可能です。

どちらも同じ仕立て方である単衣と薄物ですが、生地や着用時期など特徴の違いについて説明します。

  • 【6月・9月】単衣(ひとえ)
  • 【7月・8月】薄物(うすもの)

【6月・9月】単衣(ひとえ)

6月~9月の夏場のなかで、季節の変わり目にあたる6月と9月に着る夏の着物が単衣です。

袷と異なる表地1枚のみの仕立てが特徴で、生地には主に木綿を使用します。

裏地が付かないので着物の強度や透けやすさを気にする方もいますが、居敷当て(いしきあて)と呼ばれる布を付けて補強することも可能です。

居敷当てとは、着物を着ていて立ったり座ったりした際に負荷がかかりやすいお尻部分に付ける白い当て布を指します。

表地への負荷を軽減して補強する役割を担う以外にヒップラインを目立ちにくくし、下着や足元の透け防止にも効果的です。

【7月・8月】薄物(うすもの)

単衣と同じく表地1枚で仕立てる薄物では、主に絽・紗・羅・上布と呼ばれる織物を使用します。

薄物は単衣よりもさらに涼しく着られるという特徴があるので、暑さが厳しい7月と8月に着用する夏の着物です。

絽(ろ)

薄物に使われる織物のなかでも、代表的なものが「絽」です。

もじり織りと呼ばれる技法を使う織物ですが、絽はもじり織りに平織りを取り入れているのが特徴的で一定間隔に目が空いています。

この一定間隔に空いた目によって透け感が出るので通気性も良く、着物の見た目は涼やかです。

絽の素材には絹を使用することが多く、薄物のなかでは絽だけがフォーマルな場でも着られる着物となります。

最近では絹以外にもポリエステルや綿で織られた絽も増えているので、使用している素材に合わせてカジュアルな場からフォーマルな場まで幅広く使い分けが可能です。

紗(しゃ)

絽と比較されることの多い「紗」も、もじり織りを使用した織物で絽と同様に透け感による通気性の良さや涼やかさがあります。

2つは同じ織り方ではあるものの織物としての歴史は紗の方が古く、絽は紗の織り方に改良を加えて作られた織物です。

主な違いは織物の目が空く間隔で、絽は一定間隔に目が空くのに対して紗は全体的に同じ間隔で目が空くという点が違います。

全体的に目が空いている紗は、絽よりも透け感が増して印象もカジュアルです。

フォーマルな場で着るのには相応しくありませんが、カジュアルな場やセミフォーマルの場に適しています。

羅(ら)

もじり織りを使った織物には、絽・紗のほかに「羅」があります。

羅は薄物に使われる場合よりも、夏帯などの織物として使われることが多いです。

鳥を捕まえるための網という意味を持つ羅は、目に粗さがあるものの網のように強度のあるしっかりとした仕上がりになります。

編み物のような感覚で織られる羅は通常の織り機では織ることができず、特殊な機を使わなければならない複雑さから一度は途絶えてしまいました。

現在でも羅の技法を習得している織り手は限られており、織物の生産量が少ないので羅の織物は高級品です。

上布(じょうふ)

吸湿性・通気性に優れた麻を使った織物のなかでも、苧麻(ちょま)から紡がれる細い麻糸を平織りして作る高級な麻布が上布です。

上布は薄物のなかでも高級な着物という位置づけで、着物好きの方のなかには夏の普段着やお洒落着として憧れを持つ方も多くいます。

麻素材ならではのシャリ感や通気性の良さがあり、汗をかいても肌に張りつきにくいので上布は着心地も快適です。

上布はフォーマルにも通じる高級感のある薄物ではあるものの、ベースとなっているのはカジュアルな麻素材なのでフォーマルな場には着て行けません。

夏の着物でよく選ばれる色・柄の種類|コーディネートの参考にしよう

 

夏の着物を着る際は時期に合った着物選びに加えて、着物の色や柄などの組み合わせ方で涼やかさを演出することも意識します。


<夏の着物でよく選ばれる色> <夏の着物でよく選ばれる柄>
・水色
・青
・ピンク
・紫
・クリーム
・紫陽花
・百合
・朝顔
・撫子
・桔梗
・ススキ
・菊

 

夏の着物コーディネートは見た目の涼やかさを重視する傾向があるからか、水色や青のような寒色系が人気です。

暖色系の場合もペールトーンのような淡く柔らかい色合いは、夏場でも暑苦しさがなく好まれています。

着物の柄選びは季節を先取りするのがルールなので、着用時期よりも1か月ほど先の時期を表現する柄を選ぶようにしましょう。

また、雨・海・波のような水に関わる柄も涼しさを表現しやすく人気があります。

着物の柄の種類について詳しく見る

夏の着物を着る時に合わせる帯・下着・小物の特徴をそれぞれ解説

着物デート 注意
 

夏の着物は素材感や仕立て方から涼しく着やすいものの、より快適な着心地や涼しげな印象のためにも小物類まで気を配りましょう。

  • 帯|通気性の良い夏帯を合わせて見た目も涼しい印象に着こなす
  • 帯周り|帯板・帯枕などいずれも夏仕様のものを選ぶ
  • 下着|吸湿・吸汗の機能に長けたコットン・麻素材のものを選ぶ
  • 長襦袢|サイズはジャストで麻素材の透けにくいものがおすすめ
  • 半衿|さわやかな色味やレース地のものが涼しく着られる
  • 足元|夏用で通気性がよい足袋におしゃれな草履・下駄を合わせるのも手
  • バッグ|籐(とう)・竹・麻など涼しげなかごバッグが人気

着物の着付けに必要なものやおしゃれなアレンジについて詳しく見る

帯|通気性の良い夏帯を合わせて見た目も涼しい印象に着こなす

着物コーディネートのなかでも全体の印象を左右する重要な役目を持つ帯にも、着物と同じく夏用のものがあります。

夏帯には薄物と同じ絽・紗・羅で仕立てたものや麻素材を使用しているので、通気性が良く涼しげな柄のものが多いです。


【フォーマルシーン】 【カジュアルシーン】
<帯の種類>
・袋帯
・単衣帯
<帯の種類>
・名古屋帯
・半幅帯
・小袋帯
<織り方>
・絽
・絽綴れ
<織り方>
・紗
・粗紗
・本羅
・麻

 

フォーマルな場に合わせる帯は、袋帯を選ぶのが基本です。

夏帯のなかでは絽の袋帯が適しており、絽綴れのなかでも金銀糸を用いた格式の高いものであればフォーマルシーンでも利用できます。

カジュアルな場になると帯の種類や織り方の選択肢が広がるので、合わせる着物の格式や着用シーンに合わせて選びましょう。

夏の暑い日の着物レンタルでできる汗対策や涼しく過ごすポイントを確認する

帯周り|帯板・帯枕などいずれも夏仕様のものを選ぶ

帯周りの小物には、外側から見える・見えないに関わらず夏仕様のものを使います。

  • 帯板:帯の下や間に入れて帯の形を整える。メッシュ・麻・へちま素材が多い。
  • 帯枕:結んだ帯の形を整えて立体感を保つ。へちま素材のものが多い。
  • 帯揚げ:帯枕を包んで整え、帯の上部を飾る装飾品。単衣には透け感の少ない絽ちりめん、薄物には絽・紗を合わせる。
  • 帯締め:帯が崩れを防ぐために結ぶ紐。レース編み・ビーズ編み・とんぼ玉付きが人気。

帯板や帯枕のように帯の下に隠れる小物には、使用感や熱のこもりにくさを優先して素材を選びましょう。

コーディネートのポイントになる帯揚げ・帯締めは着物と素材を合わせたり、涼しさを演出したりするデザインを選ぶのがおすすめです。

下着|吸湿・吸汗の機能に長けたコットン・麻素材のものを選ぶ

夏の着物を着ている際の快適さは、どのような素材の肌着を着るかによっても大きく変わってきます。

通気性に優れた素材を使っているとはいえ、着物を着る際には肌着・長襦袢・着物を重ねて着付けるので熱がこもりやすく蒸れやすいです。

そのため、夏の着物を着る際は熱のこもりや蒸れを逃がすのに優れた吸湿性や吸汗性に長けたコットンや麻の素材の肌着を選びましょう。

汗によって肌に着物が張りつくと、不快感・着崩れの起こりやすさ・裾捌きの悪さに直結するので吸汗性は特に意識したいところです。

長襦袢|サイズはジャストで麻素材の透けにくいものがおすすめ

肌着と同じ理由から、長襦袢でも熱のこもりを防ぐ吸湿性に優れた素材を選ぶのが大切です。

なかでも麻素材は長襦袢の素材として優秀で、吸湿性だけでなく放湿性にも優れているという特徴があります。

自然光の下では思いのほか夏の着物は透けやすく、長襦袢が見える場合もあるので長襦袢の素材は透けにくいものを選びましょう。

また、夏用の長襦袢ではサイズ感にも注意が必要で、袷の長襦袢のように短めではなくジャストサイズのものを使用します。

長襦袢が透けやすい薄物の場合、短めの長襦袢ではサイズが合っていないように見えてしまい美しくありません。

着物の下に着るものの種類や順番について詳しく見る

半衿|さわやかな色味やレース地のものが涼しく着られる

長襦袢の衿に付ける半衿は着物の衿元からわずかに見える程度ですが、顔まわりの印象を決める重要なアイテムです。

着物を着る際はネックレスなどのアクセサリーを身につけない場合が多いので、顔まわりを華やかに見せるためのアクセサリー感覚で半衿を選びましょう。

6月~9月は絽ちりめん、盛夏には絽や麻素材の半衿がおすすめでフォーマルシーン以外であれば白に限らず淡い色合いの半衿を合わせるとおしゃれなコーディネートに仕上がります。

着物の柄に合わせて紫陽花や金魚などの刺繍が施されたデザインやレース素材の半衿を合わせると、こなれ感のある組み合わせが楽しめます。

足元|夏用で通気性がよい足袋におしゃれな草履・下駄を合わせるのも手

夏の着物を着る際は浴衣のように裸足で下駄を履くのではなく、足袋を着用して草履や下駄を合わせます。

足袋の主な素材にはナイロンや木綿のものが多いですが、夏場は吸湿性の高い木綿足袋が特におすすめです。

最近は足袋のデザインも多様化しており、スタンダードな白い足袋以外にもレース足袋や刺繍足袋も増えています。

見た目も履き心地も涼やかなレース足袋は、足元のおしゃれを楽しみたいときにぴったりなアイテムです。

また、ラフィアと呼ばれるヤシの葉から採れる天然素材を使用した草履も夏の定番として人気を集めています。

バッグ|籐(とう)・竹・麻など涼しげなかごバッグが人気

夏のファッションアイテムとしても人気のかごバッグは、洋服に限らず夏の着物とも相性抜群です。

特に籐や竹のかごバッグは夏らしい印象に加えて、品のある大人っぽい雰囲気を演出してくれます。

着物コーディネートを大人っぽく仕上げたいときはもちろん、コーディネートが甘くなりすぎないようにしたいときにも便利です。

かごバッグと着物の雰囲気により統一感を出すならば、巾着型・半円型・正方形などバッグの形にもこだわってみてください。

東京の夏でも着物を楽しみたい方は浅草着物レンタル花乃和服をご利用ください

 

花乃和服は浅草駅から徒歩5分という好立地に、浅草エリア最大規模の広さを持った着物レンタル店です。

店内には約500着以上の着物を取り揃えており、夏にぴったりなレース着物やペールトーンの着物も扱っています。

当店で人気の「浅草着物レンタルヘアセットプラン」は、お好みの着物1着・着付け小物・着付け・ヘアセットまで含まれた着物レンタルを気軽に楽しめるプランです。

このほかにも、学生限定のお得な学割プランや着物デートが楽しめるカップルプランも提供しています。

どのプランも店内全ての着物が対象なのでお好きなデザインを自由に選んで、夏の着物コーディネートにとことんこだわった着物体験をお楽しみください。


価格 5,000円〜(通常)
6,500円~(7/20,7/27の特別料金)
ヘアセット
髪飾り
所要時間 45分〜70分
返却時間 17:30まで
詳細 着物レンタルプラン一覧

 

花乃和服で実際に着物体験された方のコーディネート例を紹介

 

ここでは、花乃和服で着物体験をされた方のなかでも夏にぴったりなコーディネート例を2つ紹介します。

  • コーディネート①鮮やかなライトブルーのレース着物コーデ
  • コーディネート②光沢感ある生地×バラ柄で上品な夏着物コーデ

花乃和服の着物ギャラリーを確認する

コーディネート①鮮やかなライトブルーのレース着物コーデ

 

鮮やかなライトブルーのレース着物を主役にしたコーディネートは、夏の暑さを忘れるような爽やかさが特徴です。

主役のレース着物に合わせて、帯には白の兵児帯とラベンダーのチュールを選び涼やかさを加えました。

着物と帯が淡い色合いのため、帯締めには濃い色を取り入れて全体の印象にメリハリ感を出しています。

ヘアアレンジには抜け感のあるポニーテールアレンジを選び、髪飾りには着物の色合いを意識したパール・白リボン・ブルーコサージュを合わせました。

コーディネート②光沢感ある生地×バラ柄で上品な夏着物コーデ

 

光沢感のあるアイボリーの着物に大きく描かれたラベンダー色のバラの組み合わせが上品な、夏の着物コーディネートです。

着物の色合い・生地の光沢感・ラベンダーカラーのバラの組み合わせによりガーリーさもありますが、サーモンピンクの兵児帯を合わせることで上品さを演出しています。

より涼やかさを出すため光沢感のあるアイボリーの色合いを活かし、かごバッグやパールのアイテムを取り入れて夏らしい雰囲気にまとめました。

夏の着物の種類を知って暑い季節も楽しめるコーディネートを組みましょう

 

夏の着物は暑苦しさから敬遠されることも多いですが、季節に合った適切な着物を選ぶことで夏でも着物を楽しむことが可能です。

6月・9月に着る単衣と盛夏に着る薄物を使い分け、着用シーンに合わせた素材選びでフォーマルな場からカジュアルな場まで夏の着物は幅広く活躍します。

花乃和服では暑い時期でも楽しめる着物も充実しているので、こなれ感のある夏の着物コーディネートを楽しみたい方におすすめです。

また、夏により涼しく和服を楽しみたい方に向けた浴衣レンタルも用意しているので気分に合わせてご利用ください。

花乃和服の姉妹店である京都着物レンタル梨花和服もぜひご利用くださいませ。

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この記事の監修者:
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