春は桜や梅が咲き誇り着物を楽しむのに最適な季節です。卒業式や入学式、お花見など、着物を着る機会も増える時期でもあります。
春の着物は淡い色合いや花柄など、季節感あふれるデザインが特徴的です。
そこで今回は春におすすめの着物の種類や、季節感あふれるコーディネートのコツを紹介します。
小紋や紬といった着物の特徴から帯や小物の選び方、ヘアアレンジまで春の装いに関する情報をまとめました。
また、着物姿で訪れたい都内の観光スポットも紹介します。これから着物を着てお出かけを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

春におすすめの着物の種類

春の訪れとともに、着物を楽しむ機会も増えてきます。ここでは、春にぴったりの着物の種類を紹介します。着物の選び方にも季節感を取り入れましょう。
- 小紋(こもん)
- 紬(つむぎ)
小紋(こもん)
小紋は、繊細な染めの技法から生まれる繰り返し模様が特徴の染め物です。主に絹素材を使用した着物で、桜や花柄など華やかな柄が多く見られます。
上品な印象を与えるため、お花見やお茶会などのフォーマル感のあるシーンでのおしゃれ着として活用できます。
また、柄の大きさや色使いによってカジュアルな場面でも着用できるので、淡いピンクや若草色などの春らしい色合いの小紋を選ぶと季節感が出るでしょう。
しかし、非常に格式の高い席には向かないのでTPOを考慮した選び方が重要です。
紬(つむぎ)
紬は手紡ぎの絹糸や木綿を使用し、織りによって柄が表現される織物の着物です。幾何学模様や縞、格子、抽象柄が多く、素朴で温かみのある印象が持てます。
紬は普段使いやカジュアルな場面に適しているため、お出かけやランチなど日常の場面にぴったりです。紬の独特な風合いは着るほどに身体になじんでいきます。
春の紬は、淡い色合いや明るめの色を選ぶと良いでしょう。春の草花をモチーフにした柄もおすすめです。紬は帯や小物との組み合わせで、カジュアルからセミフォーマルまで幅広く対応できるため、さまざまなシーンで活躍します。
春の時期には着物の種類の中でも袷(あわせ)がおすすめ

春の時期には袷(あわせ)がおすすめです。袷は、表地と裏地を縫い合わせた二枚仕立ての着物で保温性が高く、風を通しにくいのが特徴です。
一般的に袷は10月から翌年5月末頃まで着用されます。袷の構造は胴回りや裾、袖部分に裏地が付いており、見た目に重量感があります。
単衣(ひとえ)や薄物(うすもの)と比べると袷は生地が厚く、着崩れしにくいです。
春の肌寒い日でも快適に着こなせるため、多くの方に愛用されています。
春にぴったりの着物コーディネートを組むポイント

春の和服スタイルは色と柄で季節感を表現します。春にぴったりな季節感あふれる着物コーディネートのポイントを紹介します。
- 春の自然に見られる草花の色・柄の着物を選ぶ
- 裏地がある帯をメインに季節を感じさせる色・柄を選ぶ
- 髪の長さに合わせたヘアセットに華やかさのある髪飾りをつける
- 着物の種類に合わせた長襦袢を中心に気温に合わせて使い分ける
- 明るい色・透け感のあるレース素材の半衿を内側に着る
- 和服用コート・羽織を上から着て防寒対策を万全にする
- 足元は気温や天候に合わせておしゃれも意識する
春の自然に見られる草花の色・柄の着物を選ぶ
春の訪れを感じさせる着物選びには、春らしい色や柄を取り入れましょう。自然の色彩を取り入れることで、季節感豊かな装いが楽しめます。
若草色、紅梅、薄桃、菜の花のような鮮やかな色は、春の暖かさと活力を象徴しています。以下の色や柄を参考にしてみましょう。
- 若草色:新芽の鮮やかな緑
- 紅梅色:梅の花びらのような淡いピンク
- 薄桃色:桜の花びらを思わせる優しいピンク
- 菜の花色:明るい黄色
また桜、牡丹、藤などの花柄も春らしさを演出します。着物全体だけでなく、帯や帯締めにこれらの色や柄を取り入れることで、コーディネート全体に一貫性と春らしさをもたらします。
パステルカラーをアクセントとして使用するのもおすすめです。
月 | おすすめの色・柄 |
3月 | 梅、桜、蝶 |
4月 | 桜、牡丹、藤 |
5月 | 藤、菖蒲(しょうぶ)、牡丹 |
裏地がある帯をメインに季節を感じさせる色・柄を選ぶ
春の装いには、裏地のある袋帯がおすすめです。帯の色や柄は、桜や牡丹など、春らしさを意識して選びましょう。
帯揚げや帯締めにも季節感を出すことを大切にします。
たとえば、帯揚げは淡いピンクや黄色、帯締めは明るい緑や水色など、春の柔らかな色合いを取り入れると良いでしょう。
着物や帯との色のバランスを考えながら春らしい明るい色味や花柄を選ぶと、全体的な調和が生まれて華やかな印象になります。
帯は着物スタイルの中心的存在です。季節感あふれる柄や色を選ぶことで、春らしさを演出できます。
髪の長さに合わせたヘアセットに華やかさのある髪飾りをつける
春の装いには、華やかな髪飾りがよく似合います。髪の長さに合わせたヘアスタイルを選び、そこに季節感のある髪飾りをつけましょう。
桜や蝶をモチーフにした簪や、淡いピンクや白の花をあしらったコームなどが春らしさを演出します。
ショートヘアの方は、小ぶりの髪飾りを複数使うのもおすすめです。
花びらが揺れるデザインや、パールやクリスタルを組み合わせた髪飾りを選ぶと、より華やかになります。
季節の移り変わりに合わせて、3月は梅、4月は桜、5月は藤などのモチーフを取り入れるのもおすすめです。
着物の種類に合わせた長襦袢を中心に気温に合わせて使い分ける
長襦袢は着物と同様に「袷」「単衣」「薄物」があり、基本的には着物と同じ種類を選びます。
ただし、温度調節の役割もあるため、気温に応じて柔軟に選びましょう。
たとえば、5月の暑い日には袷の着物に単衣の長襦袢を合わせることで、涼しさを重視できます。選び方は着用シーンや素材、着物の色柄によって異なり、フォーマルな場面では白や淡い色、普段着では好みに応じて選びましょう。
丈は「身長×0.8」を基準に調整することで快適に着物を楽しめます。
明るい色・透け感のあるレース素材の半衿を内側に着る
春におすすめの半衿は明るい色や透け感のあるレース素材のものです。
白や淡いピンク、水色などのパステルカラーを選ぶと、春らしさや軽やかな印象を与えられます。
また、桜や蝶などのモチーフが刺繍されたものもおすすめです。
半衿は着物姿の印象を大きく左右するので、季節感を意識して選びましょう。明るい色を選ぶことで、顔映りを明るく見せられます。
お祝い事や入学式には華やかなもの、初対面や来賓の場では上品で控えめなものなどTPOに合わせつつ、着物の色柄とのバランスを考慮して選ぶことで春らしい爽やかな着物姿を楽しめます。
和服用コート・羽織を上から着て防寒対策を万全にする
春の着物姿には防寒対策として和服用のコートや羽織を活用しましょう。日中と朝晩の寒暖差が大きいため、調節できる薄手のアイテムがおすすめです。
道中着や羽織は、寒さ対策になりつつも春らしい軽やかさがあります。
特にレース素材や薄手の生地を使った羽織は4月頃から秋口まで着用でき、季節感を出せるでしょう。
カジュアルな場面ではショールやケープ、ポンチョなども活用できます。これらは着脱が容易で、温度変化に柔軟に対応できます。大判ショールは羽織としても使え、室内では膝掛けとしても活用できるため便利です。
足元は気温や天候に合わせておしゃれも意識する
3月から5月にかけては気候の変化が大きいため、足元の装いも工夫が必要です。寒い時期には防寒用の足袋やブーツを選び、暖かくなってきたら通気性の良い足袋に切り替えましょう。
雨の日には雨用の草履や下駄を使うなど天候にも配慮します。春らしい色や柄の足袋を選ぶことで雨の日もおしゃれに着こなせ、気分も上げやすいです。
たとえば、淡いピンクや水色の足袋、桜柄の刺繍入り足袋などが季節感を演出します。また、草履や下駄も春らしい色や素材を選ぶと良いでしょう。
春を意識することも大切だが季節を問わない着物コーデを選んでもよい

春らしい着物も素敵ですが、季節を問わないコーデも魅力的です。縞模様や格子柄などの幾何学模様、小紋のような小さな抽象化された柄、デザイン化された小花柄は通年で着用できます。
また、松竹梅や鶴亀などの吉祥文様も季節を選びません。ただし、写実的な花の絵柄や枝葉が描かれているものは避けましょう。色合いにも注意が必要です。
季節を問わない着物を選ぶことで、1枚をより長く楽しめます。TPOに合わせて帯や小物で季節感を出すのも良いでしょう。
浅草で春にぴったりの着物コーデを楽しむなら花乃和服をご利用ください

浅草で春らしい着物コーデを楽しみたいなら花乃和服がおすすめです。
花乃和服では、600着以上の豊富な着物から選べます。春の訪れを感じさせる色鮮やかな柄や、季節感を表現する洗練されたデザインの着物が必ず見つかるでしょう。
レース着物やレトロ着物など、トレンドを押さえたデザインも多数そろっています。また、ヘアセットや小物選びまで含めたトータルコーディネートをプロのスタッフがサポートしてくれるので、初心者でも安心です。
さらに、学割やカップル割引などのお得なプランも用意されているため、予算を抑えて春の着物を楽しめます。
花乃和服を利用した方が実際に着た春におすすめの着物コーデ例

春の装いを楽しむなら、花乃和服で人気のレース着物やレトロ着物がおすすめです。
- レース着物コーデ
- レトロ着物コーデ
レース着物コーデ

淡いピンクにレースの袖が特徴的な着物は、春の装いにぴったりです。着物の生地に施されたレース素材が、軽やかで女性らしい印象を演出し、グレーの帯と白のバッグは上品な雰囲気を引き立てて春らしい清楚な印象を与えます。
また、レースの透け感が春の軽やかさを表現し、帯周りのパール装飾が着物全体に華やかさをプラスしています。
サイドの三つ編みと白い花の髪飾りは、若々しさと可愛らしさを演出しながら顔周りを明るく見せており、春の訪れを感じさせるスタイルです。
レトロ着物コーデ

優しいベージュ地に小花柄が散りばめられた着物は、昭和レトロを思い出させる魅力的なデザインです。落ち着いた色合いの帯とダークブラウンの革バッグが、クラシカルな雰囲気を引き立てます。
小花柄は春らしさを感じさせながらも、派手すぎない上品で清楚な印象です。シンプルなヘアアレンジと小ぶりの髪飾りが、全体の調和を整えています。
普段のお出かけやカジュアルな集まりにもぴったりなスタイルで、現代的でありながらレトロな魅力を持つ着こなしです。
花乃和服では春の卒業式シーズンに便利な袴レンタルプランもご用意

卒業式シーズンを迎える春、花乃和服では袴のレンタルプランをご用意しています。着付けやヘアセットがセットになったプランで、着物の着付けが不安な方でも安心してご利用いただけます。
袴のデザインはクラシカルな無地から可愛らしい小花柄まで豊富に取り揃えており、思い出に残る卒業式の装いを演出できるでしょう。
また手軽に利用できるレンタル袴であれば、お友達と一緒に着物を楽しめます。卒業式当日は着付けに時間がかかるため、予定に余裕をもって予約を入れるのがおすすめです。
浅草店では、専門のスタッフが丁寧にコーディネートのアドバイスをさせていただきます。プロのスタッフによるサポートで大切な一日を華やかに彩ります。
春の着物コーデを着て散策したい方におすすめの都内の観光エリア

春の装いを楽しむなら、風情ある街並みが残る観光エリアがおすすめです。着物姿で歴史と文化を感じながら散策しましょう。
- 浅草エリア
- 日本橋エリア
- 神楽坂エリア
浅草エリア
浅草は、江戸情緒あふれる街並みと現代的な要素が調和した魅力的なエリアです。雷門から続く仲見世通りには、江戸時代から続く老舗店が立ち並び、着物姿での散策にぴったりです。
浅草寺の本堂や五重塔など、歴史的建造物を背景に記念撮影を楽しめます。スカイツリーを望む隅田公園では春には桜が咲き誇り、着物姿での写真撮影に最適です。
また、日本最古の遊園地である花やしきなどエンターテイメント施設も充実しています。伝統と新しさが融合したこの地域は、着物姿で訪れる観光客に特に人気のスポットです。
日本橋エリア
日本橋は江戸時代から五街道の起点として栄えた歴史ある街です。重厚な建築物が並ぶ中央通りや老舗店が軒を連ねる通りは、着物姿での散策に風情を添えます。
特に日本橋川沿いのクルーズでは水上から街並みを眺め、着物姿での特別な思い出を作れます。
江戸時代からの商業の中心地として発展し、現代も伝統とモダニティが交差する場所です。
三越日本橋本店や高島屋などの老舗百貨店をはじめ、さまざまな商店が春の装いに花を添え、訪れる人々を魅了し続けています。
神楽坂エリア
神楽坂は高級料亭が集まる大人な雰囲気の街です。石畳が続く路地裏には、趣のある古民家カフェや和菓子店が点在し、着物姿でゆっくりと散策を楽しめます。
特に石段が続くかくれんぼ横丁は、写真映えするスポットとして人気があります。江戸時代からの風情を色濃く残すこのエリアは、春の着物を着てのんびり歩くのに最適です。
隠れ家的なカフェやショップを巡りながら、石畳の路地や古い料亭が織りなす情緒豊かな街並みを楽しめます。春には桜も咲き誇り、素敵な一日を過ごせること間違いなしです。
春らしい着物に身を包んで季節感を楽しみましょう

春の暖かな日差しの下、浅草着物レンタル花乃和服から選んだ着物で都内の美しいエリアを散策するのがおすすめです。
花乃和服では春にぴったりの着物を豊富に取り揃えており、着付けやヘアセットまで含めたトータルコーディネートをご提案しています。
レース着物や淡い色合いの着物など、春らしい装いで特別な思い出が作れます。浅草店は駅から徒歩3分と便利な立地で、周辺の観光スポットへのアクセスも抜群です。
また、卒業式向けの袴レンタルプランもございますので、大切な記念日の着物選びもお任せください。春の訪れを感じるこの季節に、新しいスタイルで出かけてみましょう。

- この記事の監修者:
浅草着物レンタル花乃和服 - 住所:東京都台東区雷門2丁目16−9 HULIC&New雷門 9F
- 浅草着物レンタルプラン一覧
- 浅草浴衣レンタルプラン一覧
浅草着物レンタル花乃和服は浅草駅から徒歩3分の観光向け着物レンタル店です。2023年7月1日にオープン。レンタル料金は3,000円〜とリーズナブルで学生さんもご利用しやすい価格帯を設定しています。