着物を着て浅草を観光したいけれど、着物を着たまま用を足すことが不安な方もいるでしょう。
トイレの仕方がわからないと汚れや着崩れの原因にもなりかねません。
そこで本記事では、着物でのトイレの仕方を丁寧に解説します。
女性用着物だけでなく男性用着物でも無事に用を足せるように、方法やトイレ時に役立つアイテムも紹介します。
さらに浅草着物レンタル花乃和服では、レンタル着物を安心してお使いいただけるようなトイレに関するアドバイスも行っているので、ぜひ利用も検討してみてください。
着物でのトイレの仕方|女性用着物を着る場合
女性用着物を着てトイレに行く時の手順は以下の4つです。
和式と洋式どちらのトイレに入っても同じ手順なので、まずは基本として覚えておきましょう。
- 着物から肌着まで一枚ずつ左右にめくって両手で持つ
- 持った着物を帯が隠れるくらいの高さまでたくし上げる
- 着物を押さえて下着を下ろし用を足す
- 済んだら丁寧に着物を戻し崩れていないか確認する
1.着物から肌着まで一枚ずつ左右にめくって両手で持つ
まずは着物の裾を肌着まで一枚ずつめくり、両手に持つように分けます。
このときに袖がぶらぶらとしてしまうと邪魔になったり、汚れたりするので前側や脇の下の帯に入れ込むなどして垂れないようにしておきましょう。
2.持った着物を帯が隠れるくらいの高さまでたくし上げる
次に両手に持った裾を帯が隠れるくらいの高さまで全部たくし上げます。
たくし上げた裾は肌着が一番外側にある状態にし、まとめた裾を片手で持ってください。
もし片手で持つのが難しい場合はクリップを使用する方法や、肌着だけを結んで固定する方法もあります。
また、このときに着物を引っ張ってしまうと着崩れの原因にもなるので注意が必要です。
3.着物を押さえて下着を下ろし用を足す
着物を全部たくし上げたら、しっかりと押さえながら下着を下ろし、用を足します。
洋式の場合、背中にある帯が便座の蓋に触れて汚れてしまう可能性もあるので浅く腰掛けましょう。
4.済んだら丁寧に着物を戻し崩れていないか確認する
トイレが済んだら外側にある肌着から一枚ずつ左右丁寧に戻し、着崩れしていないかを確認します。
裾・帯・おはしょりが綺麗に整っているかを確認してから、トイレを出るようにしてください。
男性用着物を着ている場合もトイレの仕方に大きな違いはない
男性用着物を着ている方も、トイレの仕方は女性用着物の手順とさほど変わりません。
洋式の場合は、裾を下着が出るまで左右一枚ずつに分け、たくし上げてから用を足します。
小便器の場合はたくし上げる必要がないので、下着まで左右に着物を分けるだけで大丈夫です。
ただ、小便器を使う時は着物が便器内に入る・尿が跳ね返るなどで汚れやすいため、普段よりも注意を払いましょう。
汚れるのが不安な方や、周りの目が気になる方は、はじめから個室に入るのがおすすめです。
トイレ後に確認したい着物の状態のポイント3つ
トイレを無事に済ませた後は、着崩れしていないかの確認が大切です。
以下に、とくに確認してもらいたいポイントを3つまとめました。
トイレを出る前にチェックし、完璧な姿でお出かけを楽しみましょう。
- 衿(えり)もとが緩んでいないか
- 帯がまくりあがっていないか
- 裾が腰付近でもたついたり先端がばらばらにずれていたりしないか
衿(えり)もとが緩んでいないか
裾をたくし上げた際、一緒に帯も上がり、衿もとが緩んでしまうことがあります。
用を済ませたら鏡の前に立ち、「y」の字の衿もとがブカブカしていないか確認しましょう。
直す場合は以下のような手順がおすすめです。
- 左手を左脇の身八つ口に差し込み、中から右側の衿を軽く引いて整える
- 次に左側の衿の位置を決め、左手で押さえる
- そのまま左衿の延長線上にあるおはしょりを右手で軽く引く
引きすぎると、首が苦しくなったり後ろ衿部分がつまったりするので注意してください。
帯がまくりあがっていないか
トイレが終わった後は、前だけでなく後ろの帯もまくり上がっていないか確認してください。
裾をたくし上げたことで帯も一緒にまくれてしまう場合もあります。
帯は着物よりも硬い素材なので、歩いている最中に自然に整うことはありません。
まくり上がっていた場合は、しっかりと下げたことを確認してからトイレを出ましょう。
鏡で横側を見たり、友人にチェックしてもらったりするだけで簡単にチェックできます。
裾が腰付近でもたついたり先端がばらばらにずれていたりしないか
トイレ内で丁寧に裾を戻したつもりでも個室は狭いうえに薄暗いため、全身を十分に確認できていないことがあります。
さらに大きな鏡がないと客観的に見るのも難しいため、トイレを出て少し歩いた後に腰回りのもたつきや、裾先のばらつきに気づく場合もあります。
少しの手直しであればその場で行えますが、無理に引っ張ろうとすると着崩れが悪化するので、できればトイレの個室に再度入り、落ち着いた状態で丁寧に直しましょう。
着物を着たままでも安心して使えるトイレ選びのポイント
最近のトイレは洋式が多く、着物を着たままでも使いやすい場所が多くなりました。
しかし着物は普段着よりも複雑で壁や床に触れやすいため、知らないうちに汚れる可能性があります。
そのため、トイレに入る際はできるだけ以下のような個室に入るようにしましょう。
- 洋式
- 個室に広めのスペースがある
- 壁や床にも清掃が行き届いている
- 大きめの鏡(全身サイズ)がある
また、地図で調べると外観だけでなく内観の写真や、清潔感を口コミで確認できるトイレもあります。
出かける先にどんなトイレがあるのかを事前に確認しておくのもおすすめです。
ただし、清掃直後は清潔ではありますが、床が濡れている場合があるので注意してください。
着物姿でトイレを使う時に持っていると役立つアイテム
普段慣れていない着物姿でトイレを使うと、気をつけることが多くて時間がかかります。
このときあると便利なアイテムが以下の2つです。
- 腰ひも
- 着物クリップ
腰ひもも着物クリップも、袖やまくり上げた着物を固定する際に使用します。
どちらもかさばらないので鞄(かばん)に入れてくと安心です。
もしも着物クリップが手元にない場合は、洗濯バサミでも代用できます。
最近ではコンビニなどでも気軽に手に入るので、不安な方は立ち寄って購入してみるのもおすすめです。
また、大判のハンカチやバンダナも手を洗う際に利用しやすいので、合わせて鞄に入れておきましょう。
慣れない着物でのトイレの仕方に当日困惑しないために意識すること
着物を着た当日にトイレの仕方で悩んでしまう方は多いです。
そのため以下の4つを意識してみましょう。
- 当日着用する下着は股上浅めのローライズタイプのパンツを選ぶ
- 着物でのトイレの仕方・トイレがある場所を調べておく
- 普段よりも早いタイミングでトイレを済ませておく
- 女性で生理が重なりそうな時は対策グッズを多めに持参し周りにも伝えておく
当日着用する下着は股上浅めのローライズタイプのパンツを選ぶ
着物を着てもトイレが楽にできるよう、下着はローライズタイプのパンツを着用しましょう。
ローライズタイプのパンツは股上浅めの下着のため、帯などで腰を結んでいてもスムーズに下着を下ろせます。
逆に腰上まであるタイプのパンツだと、帯の下から下ろしたり戻したりしなければならないため着崩れの原因にもなります。
普段からローライズタイプのパンツを着用していない方も、着物用にローライズタイプのパンツを用意しておくのがおすすめです。
着物でのトイレの仕方・トイレがある場所を調べておく
着物でのトイレに普段から慣れていないと、手順を忘れてしまい慌てる可能性もあります。
大惨事にならないためにも、事前にイメージトレーニングをしたり、着付けをしてもらった後に着物をめくってイスに座ったりなど、スムーズにトイレを済ませられるよう練習しておきましょう。
また、あらかじめ地図などで着物でも行きやすいトイレの場所を確認しておくのもおすすめです。
上で紹介した「トイレ選びのポイント」も参考にしながらこまめにトイレを利用することで、焦ることなく観光を楽しめます。
普段よりも早いタイミングでトイレを済ませておく
「トイレに行きたい」ではなく、「トイレに行っておこう」と意識しながら観光してみてください。
着物に慣れていないと洋服よりもトイレに時間がかかるため、普段よりも早いタイミングで済ませるのが大切です。
また、初めて来る観光地だと、どこにトイレがあるのかわからなかったり、多くの観光客で混み合っていたりと、余計に時間がかかってしまう可能性もあります。
さらに、観光中は帯でお腹を締め付けられていたり、いつもより飲み物を飲んでしまったりなど、普段とは異なる1日になるので余裕を持った行動を心がけましょう。
女性で生理が重なりそうな時は対策グッズを多めに持参し周りにも伝えておく
女性のなかには生理が重なり、着物を汚してしまう不安から十分に観光を楽しめない方もいます。
不安な方はナプキンや鎮痛剤などを多く持ち歩いたり、一緒に観光する彼氏や友達に伝えたりし、少しでも安心できる工夫をしておくのが大切です。
また、生理が近いことを店舗のスタッフにも伝えておけば、万が一汚してしまっても目立ちにくい着物を選んでくれます。
レンタルする前に生理が来ても気分が悪くならないよう、前もって帯の締め付け具合も調整できるので気軽に相談してみましょう。
生理の時に着物レンタルを利用する際気を付けることを詳しく見る
着物を着たままのトイレの仕方も花乃和服ならアドバイスいたします
花乃和服では、レースやレトロ風などさまざまな種類の着物から好きな1着を選べるレンタルサービスを行なっています。
着物を着て少しでも楽しい時間が過ごせるように、着物の選び方・着方から着ている時の所作までスタッフが丁寧にアドバイスいたします。
なかでも不安に感じやすい内容が着衣時のトイレの仕方です。
普段から着慣れていない着物だとわからないのは当然のことでしょう。
しかし花乃和服には女性スタッフが多数在籍しており、トイレの仕方をはじめ、わからないことは気軽に相談いただけます。
また、生理が重なりそうな場合は、汚れにくい着物の選び方やナプキンを交換する際の注意点などもお教えできるので、ぜひご相談ください。
トイレが多い浅草の観光スポットを押さえていざという時に備えよう
浅草はトイレが多いので、着物でも安心して観光できるスポットです。
以下は浅草にある主なトイレなので、いざというときのために押さえておきましょう。
浅草エキミセ | 東京都台東区花川戸1丁目4-1 |
浅草寺宝蔵門横公衆トイレ | 東京都台東区浅草2丁目3-31 |
浅草寺 公衆トイレ(北) | 東京都台東区浅草2丁目3-1 |
木場館前公衆トイレ | 東京都江東区木場2丁目11-11 |
浅草文化観光センター地下1階 | 東京都台東区雷門2丁目18-9 B1F |
浅草ROX | 東京都台東区浅草1丁目25-15 |
なかでも浅草文化観光センター内のトイレは、広くて清潔感のあるトイレが完備されています。
さらに観光に役立つ情報の閲覧や、展望台で景色を一望するのも可能です。
また浅草ROXは2・3・5階にトイレが用意されている商業施設で、コスメや雑貨、グルメなどの買い物も楽しめます。
トイレだけを借りにきたことに罪悪感を持つ方は、ぜひ館内も巡ってみましょう。
浅草で着物をレンタルするなら花乃和服をご利用ください
着物を着たままトイレに向かう際は、事前にトイレの仕方を把握しておくことが大切です。
裾・帯・袖などが汚れないよう気をつけながら用を足し、トイレを済ませた後も着崩れをしていないかなどのチェックも行いましょう。
また、清潔感のある広めの洋式トイレを選ぶと着物姿でも使いやすいです。
大きな鏡がついていると全身を見れますが、ない場合は友達に確認してもらうなどしてからトイレを出るようにしてください。
それでも不安な方は、着物のプロから着付けと一緒にトイレの作法も教えてもらいましょう。
浅草着物レンタル花乃和服なら、初めての着物でも浅草観光を存分に楽しめるように、あなたのトイレの不安も含めて解消させていただきます。ぜひ気軽にご相談ください。また、夏の季節には浅草浴衣レンタル学割プランもご利用いただけます。
花乃和服の姉妹店である京都着物レンタル梨花和服もぜひご利用くださいませ。
梨花和服の中文版ページはこちら(京都出租和服體驗,梨花和服租借中文版)
- この記事の監修者:
浅草着物レンタル花乃和服 - 住所:東京都台東区雷門2丁目16−9 HULIC&New雷門 9F
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浅草着物レンタル花乃和服は浅草駅から徒歩3分の観光向け着物レンタル店です。2023年7月1日にオープン。レンタル料金は3,000円〜とリーズナブルで学生さんもご利用しやすい価格帯を設定しています。