2024.01.07

男女の着物の違いを解説!格や着付け方についても丁寧に紹介

着物の着方やデザインには、男女でさまざまな違いがあります。

男性用着物と女性用着物のどちらを着るかによって、選び方や着付け方法が変わるため、あらかじめ知っておくことが大切です。

特に礼儀作法やTPOが求められる場では、男女別に正しい着こなしをすることは欠かせません。

本記事では、着物を着るなら知っておきたい男女の着こなしや選び方の違いを解説します。

また着物の合わせ方や選び方に悩んだら、着物レンタルがおすすめです。

花乃和服では着物のプロが着物選びから着付けやヘアセットまでサポートしているので、ぜひご利用ください。

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男女の着物の違いは?パーツごとで丁寧に紹介

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着物はパーツごとに男女でさまざまな違いがあります。


男性 女性
衿・襟(えり) 首に付ける 衣紋を抜いて後ろ首を出す
身丈 身丈と着丈が同じ 身長と同程度の長さ
おはしょり 基本的にない 作って長さを調節する
閉じている 切れ目がある(身八つ口)
細い 幅が広い
帯の位置 下腹あたり バスト直下
小物(着物・帯以外) 長襦袢・肌着・草履・足袋 男性用小物に加えて帯締め・帯揚・衿芯など
着物の種類 礼装着と外出着 振袖・訪問着・留袖など多数

基本的に男性用着物の方が小物は少なく、種類も限られておりシンプルであることが特徴です。

対して女性用着物は振袖や訪問着など、小物はもちろん着物の種類そのものも多いため、出かける場所に合わせて適切な着物を慎重に検討しましょう。

多くの着物は性別に合わせて構造も変えて仕立てられているため、自分の性別に合った着物を選べば間違いはありません。

以下からは着物における男女の違いについて、詳しく解説します。

衿・襟(えり)

  • 男性:首に接するように着付ける
  • 女性:後ろ首から離し衣紋を抜く

着物の衿(襟)は、男女によって首に沿わせるか離すか異なります。

男性は首に接するように着てうなじが見えないようにするのに対し、女性は襟を抜いてうなじが見えるよう着用します。

特に男性は首に衿が接していなければ着崩れの原因になるため、首に沿うように着付けることがポイントです。

なお襟合わせは男女共通して右前で着用する必要があるため、合わせて押さえておきましょう。

身丈

  • 男性:身丈と着丈が同じ長さ
  • 女性:自分の身長程度の長さ

男性用着物は首元から足首までの身丈と着物の着丈が同程度のものを着付けます。

購入する場合は、身丈を測って仕立てるため自分の身長に合ったものを用意できることが特徴です。

対して女性は身丈よりも着丈が長く作られており、帯にあたる部分でおはしょりを作ります。

自分の身長と同程度のものを選ぶことが一般的で、男性用より着丈の長いものが多く展開されています。

おはしょり

  • 男性:基本的に作らない
  • 女性:引きずらない程度の長さに調節して作る

おはしょりとは、着物を腰のあたりで折り、帯の下から折った着物の端を出す着こなしを指します。

男性は身丈と着丈を合わせるため、おはしょりを作る必要はありません。

帯紐などを使って帯の下で着物の丈を調節する必要がなく、着崩れにくいことが特徴です。

対して女性は身長と同程度の着丈で着物を選び、おはしょりを作ることが一般的です。

  • 男性:袖が縫い合わされて閉じている
  • 女性:身八つ口と呼ばれる切れ目がある

男性用着物の袖は縫い合わされて閉じています。

対して女性用は身八つ口と呼ばれる切れ目があり、袖が大きいながら腕を自由に動かしやすいことが特徴です。

女性のみ身八つ口が作られているのは、帯の幅が広く上半身の身動きが取りづらいためです。

着物を見て男性用か女性用か判断するときは、袖の縫い目を確認すればすぐに見分けられるでしょう。

  • 男性:幅が狭い角帯または兵児帯
  • 女性:幅が広い袋帯や名古屋帯など

一般的に男性用の帯は細く、女性用は広いことが特徴です。

男性用の帯は角帯と兵児帯の2種類のみで、着物の種類や着こなしに合わせて選ぶ必要があります。

女性用の帯は幅が広く、折って着付けるほか胸下から腹部まで帯で覆うものまでさまざまです。

種類も袋帯や名古屋帯など豊富なものがあり、着物に合わせて選ぶため、多彩な着こなしを楽しめるでしょう。

帯の位置

  • 男性:下腹あたりの低い位置で締める
  • 女性:バスト直下から腹部で締める

男性は帯が細く、下腹あたりの低い位置で結ぶことが一般的です。

横から見て前下がりになるよう帯を結ぶと、きれいなシルエットに仕上がります。

対して女性は帯が幅広く、バスト直下から腹部を覆うように結びます。

腰の位置は高くシルエットがきれいに映るほか、結び方でも印象を変えられます。

帯枕などでシルエットも調節できるため、必要な小物類も取り入れて華やかに着こなすポイントです。

小物(着物・帯以外)

  • 男性:長襦袢・肌着・草履・足袋
  • 女性:男性用小物に加えて帯締・帯揚・腰紐・伊達締め・帯板・帯枕・衿芯など

男性用着物では、長襦袢や草履など、着物以外に下着類や履物を用意する必要があります。

対して女性用着物は下着類や履物のほか、帯締めや帯板、衿芯など着物をきれいに着付けるための装飾品や小物が多彩です。

着物の種類や季節によっても必要な小物が変わるため、着物は小物使いでもおしゃれを楽しめます。

着物の種類

  • 男性:礼装着(正装)・外出着(普段着)の2種類
  • 女性:黒紋付や振袖・留袖・訪問着・色無地など多様

男性は礼装着と外出着の2種類に対して、女性は黒紋付や振袖をはじめ、多彩な種類があります。

着物はTPOに合わせて種類を選ぶ必要があり、特に女性は着ていく場所や自分の立場から適切なものを選ばなければいけません。

既婚か未婚かによっても選ぶべき着物は変わるため、着物で出かける際は慎重に適切な着物を選びましょう。

着物の格(ランク)にも男女で違いはあるって本当?

 

着物は種類ごとに格(ランク)が決められており、TPOに合った格のものを着る必要があります。

格は男女で分類が異なるので、着物を着たいシーンに合わせて適切なものを選びましょう。

  • 女性の場合
  • 男性の場合

着物の格に関する男女の違いをそれぞれ解説します。

女性の場合

  • 最礼装(第一礼装):白打掛や振袖
  • 準礼装:色留袖や訪問着
  • 外出着:付け下げや紬
  • 普段着:小紋や浴衣

着物は4段階の格があり、女性用はそれぞれに分類される着物があります。

一般的に最礼装は結婚式をはじめ公的な儀式で着るもので、最礼装ほどかしこまる必要のない場では準礼装が選ばれます。

さらにカジュアルな食事会やお出かけでは外出着や普段着を着ることとなり、格に注目すればその場に即した素敵な和装に仕上がるでしょう。

ただし小紋や紬は外出着と普段着どちらでも分類されるため、デザインや仕立てにも注目しながら選んでください。

男性の場合

  • 最礼装と準礼装:紋付きの羽織袴
  • 外出着や普段着:紋なしの着物や浴衣(着流し)

男性の着物も4つの格がありますが、着物自体の種類は少なく、仕立てや合わせ方をもとに選ぶ必要があります。

基本的に紋付きの羽織袴が最も格は高いとされており、結婚式や成人式で着用することが一般的です。

外出着や普段着では、季節に合わせて羽織を脱いだり長着を合わせたりするなど、着こなしの幅が増えます。

そのため外出着や普段着として着物を着るときは、基本を押さえたうえで好みの合わせ方や着こなしを探してみるのも良いでしょう。

男性物よりも女性の着物の方が着付けが難しい!理由を解説

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一般的に、着物は男性用よりも女性用の方が着付けは難しいとされています。

  • きれいにおはしょりを作らなければ着崩れやすいため
  • 襟の抜き加減を適度に調節しなければだらしなく見えるため
  • 帯の幅が広く結び方も多彩ですぐには習得できないため

女性用の着物は男性用と異なり、おはしょりを作ったり調節しながら襟を抜いたりする必要があります。

帯の結び方も多彩なため、きれいに着付けられるようになるには、多くの練習で技術や知識を身に付けなければいけません。

女性用の着物は着付けの難易度が高いため、初心者の方はプロの着付師に力を借りて着物を楽しむのもおすすめです。

中でも東京の新正統派着付け教室【青華きもの学院】では、早く確実に上達するための理論化されたカリキュラムのもとで実践的な着付けを学ぶことができます。

無料オンライン講座では、3〜5分のカリキュラムを複数視聴可能なのでぜひお気軽にお問い合わせください。

着物は男女ともに右前で着るべき!左前との違いや間違えないコツを紹介

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着物は男女ともに右前で着ることが基本です。

ワイシャツのように男女で合わせ方が変わることはないため、着物を着る際は合わせて注意しましょう。

左前との違いや着付けのポイントについて解説します。

  • 左前は縁起が良くないため控えるべきと言われている
  • 右前と左前で間違えないコツ

左前は縁起が良くないため控えるべきと言われている

着物は男女ともに右前で着ることが基本であり、左前は縁起が悪いとされています。

日本では古来より、死人に魔除けとして着せる死装束や経帷子を、左前で着付けているためです。

つまり左前の着物は「死人が着るもの」であり、生者が左前の着物を着ると死を連想させ縁起が良くありません。

特に自分で着物を着るときは、間違えて左前にならないよう、十分に注意しましょう。

右前と左前で間違えないコツ

自分で着物を着るときは、必ず右前になるよう着付けのコツを押さえておきましょう。

着物の右前は「他人から見て右側の着物が表に出るように着る」ことを意味します。

そのため着物を自分で着るときは、着物に袖を通して左右の襟を持ち「右、左」の順で体に合わせてください。

帯を締めて着物を固定して右手がすっと襟元に入る形になれば、右前で着られています。

右前で着ることはすべての着物における基本なので、間違えずに右前で着て和装を楽しんでください。

異性用の着物を着るのはおかしい?実際着ることは可能なのか

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着物は好みの着こなしに合わせて異性用のものを着ても問題ありません。

特に浅草散策や観光など自分好みの着物コーデを楽しみたいときは、好みに合わせて異性用着物に挑戦するのも良いでしょう。

異性用の着物を着て問題がないか、実際に着られるのか、それぞれ解説します。

  • 女性が男性物を着る場合
  • 男性が女性物を着る場合

女性が男性物を着る場合

男性用の着物でメンズルックを楽しむ女性は多いです。

着物レンタル店ではメンズプランを利用する女性や、女性2名でカップルプランを利用して1名が男性用着物を楽しむ方もいます。

男性用の着物は女性が着るとサイズが大きい場合はありますが、おはしょりを作って丈を合わせれば、女性も問題なく男性用着物を着られます

花乃和服でも女性の男性用着物利用を受け付けているため、着物でのメンズルックを楽しみたい方はぜひご利用ください。

男性が女性物を着る場合

男性が女性用着物を着られるかどうかは、レンタル店により異なります。

女性用着物はサイズが小さく、取り扱っている着物ではサイズが合わない可能性があるためです。

レンタルする着物が女性用の場合、帯や小物類も女性用から選ばなければいけない場合もあるため、着たい着物コーデに合わせて利用を検討しましょう。

また女性用着物を男性が着るケースは少数派であり、男性の利用が想定されていない場合もあるため、あらかじめお問い合わせください。

着物の着付けを習得したい方は着付け教室へ通うこともおすすめです。

おすすめ着付け教室ナビにて口コミの良いおすすめの着付け教室を紹介しているので、ぜひ参考にされてください。

男女の着物の違いを踏まえた正しい着方・立ち振る舞い方に不安があるなら花乃和服をご利用ください

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着物における男女の違いや男女別の着付けが不安なら、浅草駅より徒歩3分の花乃和服がおすすめです。

  • 男女両方の着物レンタルプランを展開している
  • 着物のプロが着物選びから着付けまでサポート
  • 着物に似合うヘアセットも常駐スタイリストが対応

花乃和服では、男女ともに着物レンタルを受け付けています。

ヘアセットもプロが対応するので、おしゃれな着物コーデで浅草の街を楽しめるでしょう。

また着物のプロが着物選びから着付け、振る舞い方までアドバイスしているので、わからないことがあればぜひご相談ください。

以下からは花乃和服の定番着物レンタルプラン3つを紹介します。

  • 浅草着物カップルプラン
  • 浅草着物ヘアセット学割プラン
  • 浅草着物レンタルメンズプラン

また、花乃和服では着物レンタルプラン以外にも「袴ヘアセットプラン」の利用もおすすめしています。

暑い夏には浴衣レンタルがおすすめです。学生の方は浅草浴衣レンタル学割プランがおすすめです。

浅草着物カップルプラン

浅草着物カップルプランは、男女2名向けの着物レンタルプランです。

プランを予約すれば、男性用着物レンタルと、ヘアセット付きの女性用着物レンタルを1名分ずつ利用できます。

女性2名でも利用できますが、1名分はヘアセットが含まれない男性用プランが適用されます。

浅草での着物デートにはもちろん、家族や友人、女性同士でお出かけの際も着たい着物に合わせてご利用ください。

また、夏の季節には浅草浴衣レンタルがご利用いただけます。


値段(税込) 8,000円〜(通常)
10,000円~(1/1~1/8)
ヘアセット
髪飾り
所要時間 45〜70分
返却時間 17:30まで
詳細 浅草着物カップルプラン

 

浅草着物ヘアセット学割プラン

浅草着物ヘアセット学割プランは、学生向けの着物レンタルプランで割引価格にて着物レンタルを利用できます。

店内にあるすべての着物から自由に選べるだけでなく、5種類展開のヘアセットも含まれており、手ぶらでおしゃれな着物コーデを楽しめるでしょう。

なお学生以外の方は、浅草着物レンタルヘアセットプランの利用がおすすめです。

同じ内容を1名5,000円から利用できる花乃和服の基本プランなので、合わせてチェックしてみてください。


値段(税込) 4,000円〜(通常)
5,000円~(1/1~1/8)
ヘアセット
髪飾り
所要時間 45〜70分
返却時間 17:30まで
詳細 浅草着物ヘアセット学割プラン

 

浅草着物レンタルメンズプラン

浅草着物レンタルメンズプランは、男性用着物一式をレンタルできるプランです。

花乃和服ではS〜3Lまで、豊富なサイズの男性用着物を取り扱っています。

冬季は羽織も合わせてレンタルでき、手ぶらで着付けまで利用できます。

なおプランは女性も利用でき、メンズライクな着物コーデに挑戦したい方にもおすすめです。

ただしヘアセットや髪飾りのレンタルは含まれないので、髪は自分でセットしたうえご来店ください。


値段(税込) 5,000円〜(通常)
6,000円~(1/1~1/8)
ヘアセット
髪飾り
所要時間 45〜70分
返却時間 17:30まで
詳細 浅草着物レンタルメンズプラン

費用を抑えてご利用したい場合は、浅草着物レンタルベーシックプランがおすすめです。

男女の着物に違いはあれど性別関係なく楽しめる!浅草で着物レンタルするなら花乃和服へ

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着物の構造や着付け方法には男女で違いがありますが、着物は性別関係なく楽しめる服装です。

基本の着付けやマナーは大切ですが、何より大切なのは好みの着物を自分らしく着こなすことであるため、ぜひお気に入りのコーデを探してみてください。

浅草着物レンタル花乃和服では、男女問わず着物レンタルを受け付けています。

また、花乃和服ではレースインナーや刺繍襟など華やかに着物を着こなすための小物オプションも用意しております。

男女で着物レンタルを利用できるカップルプランや、女性も利用できるメンズ着物プランをご用意しているので、男性用着物のレンタルを考えている方にもおすすめです。

浅草を訪れる際は、ぜひ自分好みの着物を選んで素敵な1日をお過ごしください。

花乃和服の姉妹店である京都着物レンタル梨花和服もぜひご利用くださいませ。

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この記事の監修者:
浅草着物レンタル花乃和服

浅草着物レンタル花乃和服は浅草駅から徒歩3分の観光向け着物レンタル店です。2023年7月1日にオープン。レンタル料金は3,000円〜とリーズナブルで学生さんもご利用しやすい価格帯を設定しています。

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