時期に合わせて洋服を選ぶように、着物を着る際にも季節感が大切です。季節に合った着物を選ぶことで、春夏秋冬のおしゃれが楽しめます。
しかし、どの時期にどのような着物を着るべきかわからず、悩む方は多いでしょう。
本記事では、着物のおすすめ着用時期について種類別に解説します。季節ごとの着物選びのポイントも紹介するのでぜひ参考にしてください。
また、500着以上のレンタル着物がある花乃和服では季節に合わせた着物レンタルと着付けプランを提供しています。
着物で季節のおしゃれを楽しみたい方は、ぜひ一度ご利用ください。
- 1. 時期に合わせて着物の種類を選ぶことはそこまで重要なの?
- 2. 着物を着る時期を種類ごとに解説|特徴の違いも紹介
- 3. 6月~9月の夏の時期は着物だと暑いため浴衣を選ぶのもいい
- 4. 時期に加えて着物を選ぶ時の参考にした方がいいポイント
- 5. 時期に合わせた着物の種類選びに迷ったら着物レンタル店の利用がおすすめ
- 6. 東京・浅草で時期と自分に合った着物を着るなら花乃和服をご利用ください
- 7. 花乃和服で時期・季節感に合わせた着物コーディネートを紹介
- 8. 時期に合わせた着物を着る際に気をつけたいこと
- 9. 観光やデートなどカジュアルな場面で着る際は楽しく着ることも大切
- 10. 時期に合わせた着物を着て季節ごとの和装コーデを楽しみましょう
時期に合わせて着物の種類を選ぶことはそこまで重要なの?
着物には、季節によって着用する種類を替える文化があります。
絶対に季節に合わせる必要はありませんが、おしゃれを楽しむうえでは重要です。
TPOに合わせた着方や着用時のマナーが決まっている着物の場合、特に注意しなければなりません。
適当に種類を選ぶことでマナー違反や、恥ずかしい思いをする可能性があります。
時期に合った着物を選ぶようにすると、快適に過ごせるだけでなく着物をよりきれいに着こなせます。
一方で、カジュアルな場面では、好きな色や柄の着物を選んでおしゃれを楽しむことも大切です。
着物を着る時期を種類ごとに解説|特徴の違いも紹介
季節ごとに選び分ける着物の種類は大きく分けて3つあります。
着物の種類について詳しく解説するので、かんたんに押さえておきましょう。
季節(時期) | 着物の種類 |
10月~5月 | 袷(あわせ) |
6月・9月 | 単衣(ひとえ) |
7月・8月 | 薄物(夏物) |
10月~5月|袷(あわせ)
10月~5月と1年のなかでも長く着用するのが袷(あわせ)です。袷は胴裏(どううら)と八掛(はっかけ)という裏地が付いた着物を指します。
ほかの種類と比べて作りがしっかりしているので、着物を着た時に重厚なイメージになるのが特徴です。
一般的に、お正月や成人式などのイベントでも、袷が着用されています。
袷には裏地が付いているため保温効果があり、冬の寒い時期でも快適に過ごせます。気温が低い時には、羽織り物やショールなどを合わせて温度を調節するのが一般的です。
対して、暑い時期には着物のなかに空気がこもりやすくおすすめしません。
6月・9月|単衣(ひとえ)
単衣(ひとえ)は6月または9月に着用する薄手の着物です。
表地は袷と同じですが、胴裏(どううら)や八掛(はっかけ)などの裏地は付いておらず、1枚の生地で仕立てられています。
そのため、春から夏または夏から秋に変わる涼しい季節に適しているのが特徴です。
袷と比べて風通しが良いため、日差しが強い時のお出かけ着として着ると快適に過ごせます。
単衣は裏地がないため透けやすいので、着用する際は長襦袢が必要です。長襦袢は気温に合わせて体温調節したい場合にも役立ちます。
また、生地の補強や透け防止の目的で、お尻の部分に居敷当(いしきあて)をつける場合もあります。
7月・8月|薄物(夏物)
7月・8月に着用する着物は薄物(夏物)と呼ばれています。
薄物は糸の密度を粗くした、風通しの良い生地で仕立てられているのが特徴です。
薄物に使われる生地には上布(じょうふ)や紗(しゃ)、絽(ろ)などの種類があります。
いずれの生地も「からみ織り」で織られており、通気性の良い素材です。
薄物は夏場でも涼しく快適に過ごすために、単衣と同じように裏地が付いていません。薄物を着る際は下に長襦袢を着用して、透けないように工夫が必要です。
また、帯や帯締め、帯揚げも薄物専用のものを合わせるので覚えておきましょう。
6月~9月の夏の時期は着物だと暑いため浴衣を選ぶのもいい
6月~9月の夏の時期は着物では暑いため、浴衣を選ぶのもおすすめです。
浴衣は裏地の付いていない着物であり、昔は部屋着や寝間着として使用されていました。
夏に着る薄物とは異なり、厚みがなくすっきりとした印象のバチ衿になっているのが特徴です。
部屋着や寝間着として着られていた時代は、白や紺など地味な色合いでしたが、近年は鮮やかな色や柄物の浴衣が主流となっています。
ただし、浴衣はカジュアルにあたるため、フォーマルな場で着用するのはおすすめしません。
夏のフォーマルな場で着物を着る場合は、絽(ろ)で仕立てられた薄物を選択しましょう。
夏は浴衣でおしゃれを楽しめる季節ですが、TPOを考えて着用するかを判断することが大切です。
時期に加えて着物を選ぶ時の参考にした方がいいポイント
着物を選ぶ時に参考にした方がいいポイントは以下の3つです。
- 着物を着ていく場所・イベント
- 色・柄・コーディネート
- 着る日の天候(気温・湿度)
着物を着ていく場所・イベント
着物は素材やデザインによって格が異なるため、着ていく場所がフォーマルかカジュアルかで選ぶべき着物も異なります。
たとえば、成人式や結婚式などのフォーマルな場では、留袖または訪問着を選ぶのが一般的です。
入学式や七五三など、セミフォーマルな場では華やかさを抑えた付け下げや色無地が選ばれています。
格の高いレストランでの食事や演劇鑑賞など、カジュアルな場では紬や小紋でおしゃれを楽しむのがおすすめです。
また、ちょっとした外出やデートなど、洋服でおしゃれをする感覚で着物を楽しむなら木綿やウールのようにカジュアルな普段着を選びましょう。
色・柄・コーディネート
着物を選ぶ際は、季節に合わせて色・柄・コーディネートも変えてみてください。
日本ならではの四季に合ったデザインを取り入れることで、季節感が楽しめます。
色・柄を選ぶ際は、実際の季節よりも先取りするのがポイントです。
たとえば、初夏に着物を着る場合は、水色や青などの寒色系に紫陽花や朝顔の柄を合わせてみましょう。
冬の場合は暖かみのある赤やベージュを選び、菊や南天などの柄を合わせるのがおすすめです。
また、着物を着る際はコーディネートによって、レース系や可愛い系、大人っぽい系など、好みの雰囲気が楽しめます。
演出したい雰囲気によって、さまざまなコーディネートに挑戦してみましょう。
着る日の天候(気温・湿度)
時期に合わせた着物を選んでいれば、基本的に快適に過ごせます。
しかし、雨の日は気温が下がり普段よりも寒く感じるので、6月や9月であっても袷を選ぶのが良いでしょう。
心地よい風が吹く日であれば着物を涼しく着られるため、体感温度に合わせて単衣か薄物かを選ぶのがおすすめです。
また、時期によっては1日のうちに急な気温の変化があります。
日中の気温に合わせて単衣や薄物など薄手の着物を選び、気温が下がる夜には羽織もので体温を調節するのがおすすめです。
時期に合わせた着物の種類選びに迷ったら着物レンタル店の利用がおすすめ
時期に合わせた着物の種類選びに迷ったら、着物レンタル店の利用がおすすめです。
着物レンタル店の利用をおすすめする理由には以下の3つがあります。
- 着物から小物まで一式レンタルできる
- 人気なデザインの着物を選べる
- 着付けやヘアセットまで任せられる
着物レンタル店にはさまざまな着物が用意されており、コーディネートに合わせて小物までレンタルできます。
人気なデザインの着物を選べるので、流行のおしゃれを楽しみたい方におすすめです。
また、着付けやヘアセットも任せられるため、きれいに着物を着こなせます。
時期に合わせた着物でおしゃれを楽しみたい方は、ぜひ浅草の着物レンタル花乃和服のレンタルをご利用ください。
東京・浅草で時期と自分に合った着物を着るなら花乃和服をご利用ください
東京・浅草で時期と自分に合った着物を着るなら、浅草の着物レンタル花乃和服でレンタルを利用するのがおすすめです。
花乃和服では600着以上の着物を用意しており、レース着物からレトロモダンまでそろっているので自分にぴったりの着物が見つかります。
花乃和服はわかりやすくシンプルな価格設定で、ヘアセット込みのプランも用意されているのが特徴です。
プロのスタイリストがヘアセットを担当するので、可愛い髪型で浅草散策を楽しめます。
また、学割やカップル割などの割引プランもあり、予算を抑えて着物レンタル可能です。
東京で自分に合った着物をレンタルするなら、花乃和服をぜひご利用ください。
花乃和服で時期・季節感に合わせた着物コーディネートを紹介
時期・季節感に合わせた着物コーディネートを2つ紹介します。
- レース着物コーデ
- レトロ着物コーデ
レース着物コーデ| 夏にぴったりの印象!パールがアクセントに
レース着物は和と洋がミックスした人気のコーディネートです。
色味はライトブルーを選んだことで、暑い夏でも涼しげな印象で着物を着こなせます。
パステルカラーで柔らかい印象の帯を合わせており、可愛らしい雰囲気を演出しているのが特徴です。
シックな色合いの帯を合わせれば、大人っぽい着こなしにも挑戦できます。
また、ヘアアクセサリーとしてパールを取り入れているのもコーデのポイントです。
選んだ着物はライトブルーながらも、パールが濃淡を引き立たせています。
レトロ着物コーデ| 暖かみのある暖色コーデで秋を先取り
レトロ着物は大人っぽい雰囲気を楽しめるため花乃和服でも人気の着物です。
深みのある赤がメインのカラーなので、彼岸花や紅葉など秋を連想させるコーディネートとなっています。
着物は小花柄であり、可愛らしい雰囲気も合わせ持っているのが特徴です。
また、帯やバック、鼻緒の色を合わせたことで全体的な統一感が出ており、黒い帯締めが大人っぽさを引き立てています。
大人可愛い雰囲気のコーディネートなので、秋の浅草散策におすすめです。
時期に合わせた着物を着る際に気をつけたいこと
時期に合わせた着物を着る際に気をつけたいことは以下の3つです。
- 夜間の肌寒さに備えて羽織り物を用意する
- 冷感インナーを着たりハンディファンなどの小物を使ったりして暑さ対策する
- 冬用コート・インナーを着て肌が出ている部分は防寒グッズで隠す
夜間の肌寒さに備えて羽織り物を用意する
時期に合わせた着物を着ていても、夜間の肌寒さに備えて羽織り物を用意しておきましょう。
10月~11月など時期によっては日中が熱く夜は急に気温が下がります。
日中は暑いからと薄着では、夜間の肌寒さがつらくなるでしょう。
1日の寒暖差が激しい時期には、羽織り物を用意しておくのがおすすめです。
羽織り物は洋服のカーディガンにあたり、体温調節に役立ちます。
また、防寒着としてだけでなく、着物や帯を汚れや傷みから守ってくれる優れものです。
羽織りにもさまざまな色・柄があるので、着物と合わせてコーディネートを楽しみましょう。
冷感インナーを着たりハンディファンなどの小物を使ったりして暑さ対策する
夏の暑い日に着物を楽しむ場合は汗をかくため、着物や帯に汗ジミができたり、生地が傷んだりする可能性があります。
下着の工夫や暑さ対策グッズの使用で、暑さから着物と自分を守りましょう。
暑い日の着物におすすめの対策グッズを紹介します。
- 冷感タオル
- 冷感スプレー
- 冷感インナー
- サマースカーフ
- ハッカ油
冷感タオルやサマースカーフは首元に巻くだけで、体感温度を下げてくれます。
また、冷感インナーを着用すれば、汗によるムレを軽減できます。
ほかにも、吸水性の高い長襦袢の着用や通気性に優れた帯板の使用で、暑さ対策を行いましょう。
冬用コート・インナーを着て肌が出ている部分は防寒グッズで隠す
12月~2月の寒い季節は、時期に合った着物を着ていても寒さを感じるものです。
そのため、冬用コート・インナーを着て、肌が出ている部分は防寒グッズで隠しましょう。
寒い時期の着物におすすめの防寒グッズを紹介します。
- マフラー・ショール
- 着物に合う手袋
- レギンス・トレンカ
- 5本指のショートソックス
- 手持ちタイプの使い捨てカイロ
着物を着る際は首元が出てしまうので、マフラー・ショールで肌を覆うのがおすすめです。
手袋には白や黒などシンプルなデザインを選ぶことで、着物を合わせやすくなります。
また、着物は足元が冷えるので、レギンス・トレンカや5本指のショートソックスを着用しましょう。
観光やデートなどカジュアルな場面で着る際は楽しく着ることも大切
時期に合わせた着物の種類や選び方のポイントを紹介しましたが、着物は楽しく着ることも大切です。
観光やデートなどカジュアルな場面では、マナーを気にし過ぎず楽しむことを忘れないようにしましょう。
ただし、TPOへの考慮が必要な場面ではマナーをしっかり守ってください。
結婚式や成人式などではフォーマルな着物、ちょっとした外出やデートなどではカジュアルな着物と使い分けるのがおすすめです。
TPOに合ったデザインを選ぶことで、着物をより着こなせるようになります。
着物を着る際はある程度のマナーは守りつつ、思い出に残る体験にしましょう。
時期に合わせた着物を着て季節ごとの和装コーデを楽しみましょう
着物には時期に合った種類があり、袷・単衣・薄物を使い分けることで快適に着こなすのがおすすめです。
また、時期に合ったデザインを選べば、おしゃれと合わせて季節感も楽しめます。
しかし、時期に合わせた着物を着るには選び方を知っておかなければなりません。
時期に合った着物選びに悩むなら、東京浅草の着物レンタル・花乃和服の利用がおすすめです。
さまざまな種類の着物を用意しており、着物選びに悩んだ際はプロがアドバイスいたします。
季節ごとの和装コーデを楽しむなら、花乃和服の着物レンタルをご利用ください。
花乃和服の姉妹店である京都着物レンタル梨花和服もぜひご利用くださいませ。
- この記事の監修者:
浅草着物レンタル花乃和服 - 住所:東京都台東区雷門2丁目16−9 HULIC&New雷門 9F
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- 浅草浴衣レンタルプラン一覧
浅草着物レンタル花乃和服は浅草駅から徒歩3分の観光向け着物レンタル店です。2023年7月1日にオープン。レンタル料金は3,000円〜とリーズナブルで学生さんもご利用しやすい価格帯を設定しています。